iMac 2019 故障傾向 と 改造

ごぶさたの故障傾向です
なんと 2018.7以来 4年半ぶり。。。。
<(_ _)> <(_ _)> <(_ _)> <(_ _)> <(_ _)>

iMac は新旧問わず故障の多い機種です
今回は 2019 モデルについて触れてみたいと思います

iMac 2019 は 21.5-inch と 27-inch が販売され
2サイズ、7グレードの展開でした

21.5-inch モデルナンバー A2116
Retina 4K Core i3 3.6Ghz 8GB mem / 1TB HDD = MRT32J/A
Retina 4K Core i3 3.6Ghz 8GB mem / 256MB SSD = MHK23J/A
Retina 4K Core i5 3.0Ghz 8GB mem / 1TB Fusion Drive = MRT42J/A
Retina 4K Core i5 3.0Ghz 8GB mem / 256MB SSD = MHK33J/A

27-inch モデルナンバー A2115
Retina 5K Core i5 3.0Ghz 8GB mem / 1TB Fusion Drive = MRQY2J/A
Retina 5K Core i5 3.1Ghz 8GB mem / 1TB Fusion Drive = MRR02J/A
Retina 5K Core i5 3.7Ghz 16GB mem / 2TB Fusion Drive = MRR12J/A

<iMac 2019 世代の特徴>
現時点でメモリ・ストレージが増設・換装可能な最後の世代の Mac です
(Mac Pro を除く)
ストレージは HDD や「買ってはいけない」Fusion Drive 搭載モデルがメインで
液晶パネルは Late 2012 モデルから採用されている
ガラスとパネルが一体化している、脆く割れやすい形状で
本体に接着されています
分解の際はパネルを剥離しなければなりません

<故障傾向>
徐々に HDD / Fusion Drive の故障が目立つようになってきました
高負荷で長時間使用される環境の方は
ビデオ周りの故障も増加傾向です
とくに 27-inch モデルが増えています

故障・修理を機に HDD を SSD への更新をご提案しています
SSD 価格が下落したことと、SSD 化することで
起動時間、アプリの動作が軽やかになるので
コスパの高い修理・改造メニューになります

やはり薄型 iMac は内部で発生した熱を、排出しづらい構造なので
高負荷で長時間使用する環境の場合
内部のクリーニングは定期的に行うことをオススメしてしいます

<メモリ交換>
21.5-inch は MAX 64GB、27-inch は MAX 128GB 搭載可能ですが
21.5-inch と 27-inch とではメモリスロットへのアクセスが大きく異なります
27-inch は本体背面よりアクセス可能で、Apple HP でも紹介されています
一方の 21.5-inch は液晶パネルを外し、ロジックボードの分解を要しますので
作業難易度がかなり高くなります
21.5-inch モデルのメモリ交換については
Apple はユーザーが作業することを認めておりません

<ストレージ交換 HDD, Fusion, SSD>
Apple はユーザーのストレージへのアクセスは認めていません
分解した瞬間に Apple のサポートが打ち切りになり
万一の故障の際、Apple カスタマーサポートにて修理は受け付けてもらえなくなります

iMac 2019 を今後数年の継続利用を予定しているのであれば
SSD 換装は強く推奨いたします
高速化、省電力、発熱量の低下などメリットが大きいですし
コストパフォーマンスも高いです

私個人はアプリバージョンの都合で iMac 2015 を使用していますが
(iMac 2015、iMac 2019 は外観、内部構造がほぼ同じ)
SSD に換装しています

薄型 iMac のストレージ交換は、液晶パネルを剥離しなければならないので
作業難易度は高くなります。DIY は自己責任となります

<改造例のご紹介>
今回、この記事を書くにあたり
この世代のエントリーモデルである
Retina 4K Core i3 3.6Ghz 8GB mem / 1TB HDD = MRT32J/A
を改造してみました

メモリ 8GB から 32GB へ
ストレージ 1TB HDD を 1TB SSD へ
アップグレードしました

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2

結果、起動時間が半減しました
8GB / 1TB HDD では 70秒を要していましたが
32GB / 1TB SSD にアップグレード後は 25秒に短縮されました!快適です

3

4


iMac 2019 モデルは販売時は macOS 10.14 / Mojave が搭載されていましたが
10.15 / Cataline
11 / Big Sur
12 / Montery
13 / Ventura(最新)
とアップグレードするにつれ
8GB メモリ、HDD ストレージでは能力的にちょっと厳しくなってきます
あくまで私感ですが、最新 OS を利用するには
メモリ 16GB、500GB SSD クラスが最低ラインで
バランスの良いところではメモリ 32GB・1TB SSD クラス
動画編集メインならばメモリ64GB~・2TB SDD〜 クラス
がオススメです

5

ALab.では
iMac 21.5-inch / 27-inch、Mac mini の
「メモリ増設」「ストレージ SSD 化」
に注力しています
ご不明な点がございました、お気軽にご相談ください

それではまた次回、またこの場所で

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Macの故障傾向 2018.7

練馬は暑いです、いや、熱いです
気温38.8度、体温を超えてます
埼玉県・熊谷市では41.1度を観測
国内歴代最高気温を更新しました

創業20周年!とか書いてる暇があったら
ちょっとは Mac のことを書きなさいよ!
というお叱りをいただきました
申し訳ございません、反省しております…<(_ _)>
故障傾向をエントリーさせていただきます
なんと更新は、、、3年ぶり、、、
それでは早速

やはり修理依頼は iMac が中心です
MacBook Pro が続き
Mac mini、MacBook Air、Mac Pro(旧型)は僅差というところでしょうか
私共の得意分野である旧世代の
PowerMac、PowerBook 系のご相談もコンスタントにございます

iMac の故障傾向について掘り下げてみます

初代ブラウン管 iMacG3、大福 iMacG4
白樹脂筐体 iMacG5 / Intel 初代モデル世代の
修理需要はさすがに落ち着いており
年に数件レベルの扱いとなっています

ブラウン管モデルは1998〜2003年の販売でしたので
ほぼ「コレクターズアイテム」状態となっています
iMacG4 は専用スピーカー*が充実しており
音楽再生用途での根強い需要があります
G4/G5 世代はクラシック環境を必要とされる層にとっては
マストなので僅かながらも修理需要はございます

 *ハーマン・カードン製で登場から15年が越えましたが
  今も音質の評価は高く、単体使用できる改造も人気です

やはり修理需要の中心は光学ドライブが内蔵されている
アルミ筐体の以下のモデルとなります
現行の薄型光学ドライブ無しモデルのご相談も増えてきましたが
まだ正規修理の対象機種ということもあり、私共ではまだ少数派です

(1)背面樹脂 Mid 2007〜Early 2009 20 / 24-inch
(2)背面アルミ Late 2009〜Late 2011 21.5 / 27-inch

の2世代がございますが、
修理需要の中心は(2)世代です
(1)世代は経年が10年を越える機種が増えたこともあり
修理需要が減ってきております

この世代の iMac ユーザー層は
現在ではプロユースの比率が高い印象です
販売当時はファミリー層の需要も高かったのですが
経年とともに、いわゆる「パソコン離れ」が進んだこともあってか
ライトユーザーは iPhone や iPad への移行と
パソコン派でも MacBook =ラップトップへの移行が進んだようです
プロユーザーは画面の大きさ、メモリ増設可(27-inchのみ)という
仕様上の利点もあって 27-inch の比率が高いです

この世代の iMac は既に Apple のサポートが完了しており
業務でヘビーユースされた個体の修理ニーズが高まっていますが
経年の進んだ iMac の弱点は「ビデオカード」です
筐体の大きかった PowerMac / MacPro は PCI 規格のビデオカードなので
流用が可能でした(条件によっては Win 用も流用可)
種類も豊富なので価格に幅があります
中古品の流通もあるので、条件によっては安価なビデオカードが利用可です
ところが iMac は専用規格なので
ネットオークション・中古店等で iMac専用のビデオカード単品は
なかなかお目にかかれません
iMac のビデオカード修理を行っているショップ・企業がありますが
大陸系の企業が多くトラブルが多発しているとも言われています

経年の進んだ Mac を何故修理してまで使い続けなければならないのか?
その最たる理由は
「ソフトウエアを借りたくない」
からです
かつてソフトウエアは「購入」できました
(Adobe CS6 パッケージは2014年に販売完了)
つまり買取り・永久ライセンスだったのです
機械もソフトウエアも「資産」扱いだったのですが
現代に於いては主要ソフトは
サブスクリプション(レンタル)扱いのみとなり
Adobe の場合、年額64,540円となっています

Adobe CS6 以前の購入者はバージョン適合の関係上
最新の macos は利用できません
つまり旧世代の Mac 環境を維持しなければならないのです
条件によっては10年選手の Mac を使用しなければならないのです

修理すべきか、環境を更新すべきか?
ソフトを優先し旧機械の修理に投資し続けるのは不安です
ソフトをレンタルし Mac を更新するのは大きな投資と同時に
新環境の慣熟に時間を要するという不安もあります
やはりこのご時勢、投資には慎重にならざるを得ません
悩ましいです


実は「特別な PowerBook」を修理させていただく機会があり
ご紹介したいと思っているのですが、長文になったので
今回の故障傾向はここまでにさせていただきます

よろしければ 過去の故障傾向 もご参照ください
それではまた次回、またこの場所で

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Mac の故障傾向 2015.4

大変ご無沙汰致しております
先月下旬に弊社ホームページのサーバー(ドメインも)を
借りている「お名前.com by GMO」において
外部アタックによるアクセス障害が発生し
メールを含めて数時間アクセス不能となりました
ネット社会の大きなデメリットですね

更新が滞っておりました、申し訳ありません
Mac の故障傾向をエントリーさせていただいます

やはり「iMac」の比率がかなり高くなっております
世代別にご案内させていただきます


初期の iMac G3 ブラウン管モデルや「大福」G4、白筐体の G5 / Intel 初代 は
修理のご相談はいただくものの、経年から修理ではなく
データ救出・ご処分がお取り扱いの中心となっております

故障傾向)
・電源部分(トランス)の劣化
・ロジックボード上のコンデンサの劣化(液漏れ)
・G5 世代は電源ユニットの故障

++
最もお問い合わせが多いのは、アルミ筐体世代です
アルミ筐体には裏側が黒い樹脂の20/24インチの世代と
筐体全てがアルミとなった21.5/27インチの世代がございます
まだまだ現役で利用さてれいるユーザーが多く
修理や SSD 換装の扱いが増えております
経年も浅いので、HDD、光学ドライブの故障などの
軽微な故障の場合は修理費も安価ですので
修理に至るケースが多い世代です

故障傾向)
ロジックボードの故障
ビデオチップの不具合・故障
HDD、光学ドライブの故障

27インチモデルの一部のロットには悪名高い
「Seagate 1TB HDD」
が搭載されており、リワークの対象となっておりました
残念ながらリワーク対象だったにも関わらず手続きをなされなかった
個体の HDD 故障が目立っております
これを機に SSD への換装をなされるお客様が増えております
SSD の価格がこなれてきましたので、人気が高まっております
起動時間が30秒未満と、超高速起動になりますのでオススメです

+++
現行の光学ドライブ非搭載・薄い筐体モデルについては
分解の際、液晶パネル接着部分の剥離が必要となり
私共のような一般修理店や個人で分解修理を施しますと
その時点でメーカー保証が切れてしまうことと
メーカー・正規店でのサポートも失効(修理不能)となります
本体は放棄しデータの救出のお取り扱いが中心となっております

故障傾向)
ロジックボードの故障

++++
iMac 以外には Mac Book Pro、Mac Pro、Mac mini 等の
ご相談が目立っておりますが、まだまだ修理件数が衰えないのは
OS 9 起動が可能な最終モデルである
PowerMac G4 MDD(以下 MDD)です
この機種に限ってはもはや特例と言えるでしょう
MDD は電源ユニットが弱点でしたが
製造から12、3年が経過しておりますので
ロジックボード、CPU、ビデオカード、ドライブ類
ありとあらゆるパーツが故障しております
電源ユニット、HDD は長期保証品付のパーツで修理可能ですが
これら以外はチェック済みの中古品での修理となりますので
長期保証をお付けしにくくなっております

MDD に関しては、厳選したパーツを組み上げ
1年保証付きの高品質の中古完成品をご用意することも可能です
ご興味がございましたらお問い合わせ下さい

それではまた次回、またこの場所で

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Mac の故障傾向 2012.10

練馬でも夜になると息が白くなる日が増えてきました
ご無沙汰しております。故障傾向です

ここ数回は修理の扱いが徐々に iMac 中心になってきたとお伝えしてきました
前回
「PowerMac G4 / G3 も根強い修理需要がありましたが
 徐々に比率は下降しております」
とご案内しましたとおり iMac の修理が中心という流れではあるのですが
10月は PowerMac G4 & G5 の修理が集中しました

例年暑い季節になると PowerMac G4 MDD の電源ユニット修理が
増加する傾向があるのですが、秋になって修理が増えるのは珍しい傾向です
MDD の電源ユニットは常時在庫を切らさないようにケアしておりますが
実は数日間在庫を切らしてしまったくらい修理が集中しました
PMG5 も根強い修理需要がありました

毎度のことになりますがフォント、アプリのバージョン
周辺機器の制約などから
OS9、10.3、10.4、Classic 環境を必要とするユーザーが
日本にはまだまだ数多くいらっしゃいます
お客様の声でもっとも多いのは
iPhone, iPad を所有しているので
基本的にはインターネット、メールは
Intel Mac で 10.7 や 10.8 を利用しているが
業務用途のDTPソフトや音楽製作のための特殊なインターフェースや
機材の仕様上の問題、過去の資産、製作物を閲覧する為には
どうしても G4 や G5 を使用しなければならない
そんなご相談が ALab.には連日寄せられています

また楽曲製作やクリエイティブな作業を行う場合
現在のアプリでも作業することは可能ではあるものの
慣熟したインターフェースやメソッド、手順
パラメータや細部の名称等が変わってしまうと
作業効率が落ちるだけではなく、作品の品質に
悪影響を及ぼしてしまうことがあり
結局は元の環境に戻してしまうことがあるようです
機械やソフトが進化し、より高速、より多機能になっても
それが効率アップとならない場合もありうるということです

モデルチェンジがメーカーの都合だけで行われれば
それに追いつけない、追従しないユーザーは確実に存在します
スマートフォンの高機能化、タブレットPCの多様化により
いわゆる「パソコン」の立ち位置が微妙になりつつある現在
Mac はどんな方向に進化していくのでしょうかね

それではまた次回、またこの場所で

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Mac の故障傾向 2012.9

大変ご無沙汰致しております。申し訳ございません
その間様々な修理をさせていただいておりました
本年6〜8月の修理傾向をエントリさせていただきます

前回
「今年に入って iMac の修理がかなり増えた」
とご案内致しましたが、この3ヶ月さらに比率が上がっております
今現在も修理の中心は iMac です
クリエイターを中心に Mac Pro の修理需要もあるのですが
修理件数ベースでは iMac が圧倒的です
おそらくこの傾向は今後も続くことが予想されます

意外に多かったのは PowerMac G5 でした
この機種の特徴と言えば Classic / OS 9 を利用できる最終機種です
OS X / 10.4 + Classic 環境を必要とするユーザー
使用ソフトのバージョンなどのしがらみにより
Intel CPU への代替不可なユーザーにとっては
不可欠な Mac ですので修理需要は旺盛です

PowerMac G4 / G3 も根強い修理需要がありましたが
徐々に比率は下降しております

若干ですがビンテージ Mac(68k Mac)の修理も行わせていただきました
なぜか Classic, IIsi, IIci などの 68030 CPU 機種ばかりでした
これらのビンテージ系はどうしても修理に時間がかかってしまいます
現在も IIfx をお預かり致しておりますが、ご迷惑をお掛け致しております
この場をお借りしお詫び申し上げます。大変申し訳ございません

ノートブックでは「MacBook Pro」「MacBook」「MacBook Air」の
修理のお問い合わせが増えておりますが、Appleでの修理価格が下がったので
『通常の修理』の場合は Apple や正規店での修理をおすすめしている関係上
扱い件数はやや少なめでした

 『通常の修理』とはデータを消去しても構わない場合の修理を指します
 弊社としては原則として修理の際にデータ消去は行いません
 HDD や SSD、フラッシュストレージが故障している場合でも
 まずはお客様をご相談させていただいております

前回もご案内させていただきましたが
日本で使用フォントの関係上 PowerPC 機種にて
OS9 / Classic 環境を必要するユーザーが多いので
弊社としてはパーツが入手できる限り、いつまでも対応させていただきます

それではまた次回、またこの場所で

Mac の故障傾向 2012.6

大変ご無沙汰致しております

長い事更新ができずにおりました
ご心配をおかけ致しました、申し訳ございません
その間様々な修理をさせていただいておりました
本年1〜5月の修理傾向をエントリさせていただきます

今年に入って iMac の修理がかなり増えた印象です
ここ数年 Mac Pro の販売比率が落ちていて
販売の中心はコストパフォーマンスの高い
「iMac」「MacBook Air」
が中心なので増えたと表現するよりは
「Mac Pro」のような高価な機種の故障件数自体が
減少しただけなのかもしれませんが....。

廃盤となった「MacBook」も扱いが多く
「MacBook Pro」「Mac mini」がそれに続く量でした

「MacBook Air」は修理のお問い合わせは多いのですが
その構造・価格面から修理となるケースが少ない機種です
初代の MacBook Air はメインが HDD の機種でしたので
HDD が故障した場合は SSD に換装することが
コストパフォーマンス面で有利ですが
その他の部位が故障したしまった場合は
費用面から現行機種への買い替えと悩むところです
事実、お問い合わせに対して修理に至る案件数は少ない機種です

 修理ではないのですが
 第2世代、現行機種の専用の SSD(フラッシュストレージ = FS ) を
 より大容量の FS に換装されることを希望される方が増えております
 デリケートな構造なので、作業は細心の注意が必要です

旧機種の修理依頼もコンスタントにありました
PowerMac G4 / G5, iMac G5, PowerBook G4, iBook G4
などが主なところです
日本では Intel CPU ではなく PowerPC 機種にて
OS9 / Classic 環境を必要するユーザーが多いので
パーツが入手できる限り、いつまでも対応させていただきます

各機種について個々に掘り下げてご案内すべきかと思いますが
今回は「故障傾向」ということで、ここまでとさせていただきます

私共はかなり古い機種でも時間をかけて、必ず修理させていただきます
ご検討よろしくお願い致します。

それではまた次回、またこの場所で

iMac の故障傾向 その3完

今回はいよいよ Intel iMac です!最終回です!

が、その前に世代のおさらいをさせてください
そもそも「世代」とはなんぞや?と調べてみると
「同時期に存在し、同系統の様式である、機械類の型」大辞林
とあります

ここまでに分類してきたのは

・第1世代:初代ブラウン管型
・第2世代:ブラウン管型 DV モデル
・第3世代:iMac G4
・第4世代:iMac G5
・第4.5世代:iMac G5 iSight

でした。
この分類の流れですと初代 Intel iMac は第5世代ということになります
ですが、ご存知のとおり筐体そのものは
4.5世代の iMacG5 iSight と同一です
背面のポートが若干変更になっただけで
正面から見ただけでは第4.5世代と第5世代は区別できません

内部構造も第4世代→第4.5世代のような全面的な変更はありませんでしたので
分解方法は第4.5世代と第5世代はほとんど同じ手順です
極端な表現をすれば CPU を除けば「同系統の様式」なんです
まぁどうでもいいことなんでしょうが
この頃の世代はちょっとややこしいんですよね
すいません、前置きが長くて。

ということで今回は「5代目 Intel iMac」からのご案内です

外観は iMac G5 iSight と全く同じ樹脂筐体で画面の大きさが2種類
CPU は他のモデルに先駆けて Intel Core Duo が搭載されました

5代目 Intel iMac(2006.1〜)
Early 2006 モデル
MA199J/A Core Duo / 1.83Ghz / 17inch
MA200J/A Core Duo / 2.0Ghz / 20inch

いよいよ Classc がサポート外となり
ユーザーはかなり混乱していた記憶があります
もうあれから5年以上が経つんですよね、、、。
Intel 化ということで、もう Mac / Apple とはおさらばだよ!
なんて言葉を吐き捨てていたユーザーは今頃どうされているんでしょうね〜

2006.9 には早くも CPU が Core 2 Duo にアップデートされました

Late 2006 モデル(2006.9〜)
MA710J/A Core 2 Duo / 1.83Ghz / 17inch
MA589J/A Core 2 Duo / 2.0Ghz / 17inch
MA590J/A Core 2 Duo / 2.16Ghz / 20inch

世代分けの判断が難しいのが 2007.8 に登場したアルミ筐体モデルです
特徴としては本体の裏側(背面)が黒い樹脂製です
現行に近いアルミ筐体の最初のモデルです
中身よりも外観が全く異なるので第6世代としたいと思います

6世代 Intel iMac (2007.8〜)
Mid 2007 モデル
MA876J/A Core 2 Duo / 2.0Ghz / 20inch
MA877J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 20inch
MA878J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 24inch

液晶パネル価格の下落もあり、
下位モデルが20インチ(旧17インチ)
上位モデルが24インチ(旧20インチ)へとアップグレードされました
初めて24インチを使用した時に感じたのは画面の「大きさ」「光沢」です
輝度が高く、光沢があるのでかなり目が疲れました
数時間画面を見てるとウサギさんのように真っ赤になっていました(今もそうですが)

2008.4 にはメモリの規格が
DDR2-667 から DDR2-800 へと変更された

Early 2008 モデル(2008.4〜)
MB323J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 20inch
MB324J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 20inch
MB325J/A Core 2 Duo / 2.8Ghz / 24inch
MB398J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 24inch

が登場しました
DDR-800 モデルは1代限りで
次のアップデートは 2009.3 でした
メモリの規格が DDR3-1066 へと移行しました

定例のクロックアップ、アップデートが 2009.3 に行われ

Early 2009 モデル(2009.3〜)
MB417J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 20inch
MB418J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 24inch
MB419J/A Core 2 Duo / 2.93Ghz / 24inch
MB420J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 24inch

と順調に CPU クロックが上がっていきました
次はいよいよ次世代 CPU の登場です

7世代 Intel Mac(2009.10〜)
アルミ筐体にさらに手を加え、背面部分の黒い樹脂部分を
フレーム一体のアールアルミ筐体に変更し、さらに薄くなりました
CPU は最上位モデルのみ Core i5 ( CTO でさらに i7 も選択可)が
搭載されました
メモリも最大で16GB(4GB x 4枚)の搭載が可能となりました
液晶のバックライトもLEDとなり
さらに目に優しくない画面になりました(笑)
画面の大きさは下位モデルが21.5インチ(旧20インチ)
上位モデルが27インチ(旧24インチ)へと進化しました
このころからさらなる円高が進み
日本での Apple 製品の価格が下落した時期でもありました

Late 2009 モデル(2009.10〜)
MC413J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 21.5inch
MB952J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 27inch
MB953J/A Core i5 / 2.66Ghz Quad / 27inch

2010.7 には全モデルが Core i シリーズに統一されました

Mid 2010 モデル(2010.7〜)
MC508J/A Core i3 / 3.06Ghz / 21.5inch
MC509J/A Core i3 / 3.20Ghz / 21.5inch
MC510J/A Core i3 / 3.20Ghz / 27inch
MC511J/A Core i5 / 2.8Ghz Quad/ 27inch

この世代からは上位機種にはQuad Core(4コア)CPUが採用されました
Quad モデル+16GB メモリ搭載+SSD 換装等を施すと
旧型の Mac Pro よりも快適に動作する iMac が作れるんですよね
まぁ iMac もついにここまでキタんだなぁという思いでしたね

そして 2011.5 発売の現行モデル
Sandy Bridge マイクロアーキテクチャ Core i5
Thunderbolt インターフェース搭載と
次の世代へと進化しました

8世代 Intel iMac (2011.5〜)
Mid 2011 モデル
MC309J/A Core i5 / 2.5Ghz Quad / 21.5inch
MC812J/A Core i5 / 2.7Ghz Quad / 21.5inch
MC813J/A Core i5 / 2.7Ghz Quad / 27inch
MC814J/A Core i5 / 3.1Ghz Quad / 27inch

以上
ここまで機械的に書いてきましたが、最近の機種って
HDD を交換できないしくみになってるんですよね
正確には物理的には交換可能ですが、交換してしまうと
ファンが暴走するように仕組まれているんですよ
我々修理する側からすると最低最悪です
HDD 交換すら他社にさせない訳ですからね、、、、
こういう傾向は PowerMac G5 の頃からありました
CPU を交換するとファンが高速回転!とか、、、。
もう最悪どころの話じゃないです
それでなくても Apple 製品は扱いにくい商材なんですが
ここまでくると修理はおろか、メンテナンスすら不可能ですからね
私共のようなショップは死活問題ですよ、、マジで、、、。
と愚痴っぽくなってきたところで

故障傾向です

まず全般的に言えることは、今やドライブ類は消耗品です
3〜5年で故障するものと考えた方がよろしいかと思います
重要なデータを扱うのなら、常にバックアップはしておくべきです

個別に見ていきましょう

5代目 Intel iMac (2006.1〜)
Early 2006 モデル
MA199J/A Core Duo / 1.83Ghz / 17inch
MA200J/A Core Duo / 2.0Ghz / 20inch

(2006.9〜)
Late 2006 モデル
MA710J/A Core 2 Duo / 1.83Ghz / 17inch
MA589J/A Core 2 Duo / 2.0Ghz / 17inch
MA590J/A Core 2 Duo / 2.16Ghz / 20inch

は Intel Mac とはいえ4〜5年が経過し
樹脂筐体ということで冷却能力が劣ることもあり
ぼちぼちロジックボードの故障が目立つようになってきました
液晶の表示に異常が出ている不具合も増えているようです
Early 2006 モデルは OSX 10.7 Lion 非対象機種なので
修理と買い替えの判断に迷うところです

6代目 Intel iMac (2007.8〜)
Mid 2007 モデル
MA876J/A Core 2 Duo / 2.0Ghz / 20inch
MA877J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 20inch
MA878J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 24inch

2008.4〜
Early 2008 モデル
MB323J/A Core 2 Duo / 2.4Ghz / 20inch
MB324J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 20inch
MB325J/A Core 2 Duo / 2.8Ghz / 24inch
MB398J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 24inch

2009.3〜
Early 2009 モデル
MB417J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 20inch
MB418J/A Core 2 Duo / 2.66Ghz / 24inch
MB419J/A Core 2 Duo / 2.93Ghz / 24inch
MB420J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 24inch

は登場から2〜3年ということもあり、まだまだ現役バリバリの世代です
HDD の換装が可能な世代なので、もしビジネスで利用されているのならば
大容量の HDD や SSD に交換しメモリを可能な限り搭載し
延命も兼ねたメンテナンスをされてもいい時期かもしれません
まだそれほど修理扱いは多くありませんが
若干ですがロジックボードが弱点のような印象があります

7代目 Intel Mac(2009.10〜)
Late 2009 モデル
MC413J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 21.5inch
MB952J/A Core 2 Duo / 3.06Ghz / 27inch
MB953J/A Core i5 / 2.66Ghz Quad / 27inch

(2010.7〜)
Mid 2010 モデル
MC508J/A Core i3 / 3.06Ghz / 21.5inch
MC509J/A Core i3 / 3.20Ghz / 21.5inch
MC510J/A Core i3 / 3.20Ghz / 27inch
MC511J/A Core i5 / 2.8Ghz Quad/ 27inch

8代目 Intel iMac (2011.5〜)
Mid 2011 モデル
MC309J/A Core i5 / 2.5Ghz Quad / 21.5inch
MC812J/A Core i5 / 2.7Ghz Quad / 21.5inch
MC813J/A Core i5 / 2.7Ghz Quad / 27inch
MC814J/A Core i5 / 3.1Ghz Quad / 27inch

これらの新しい世代の iMac は
メーカー保証や Apple Care の保証期間内の機種が多く
有償修理をされる方が少ない世代です
「故障傾向」を書ける程のサンプル数がございませんので
コメントは控えさせていただきます
前述のとおり HDD 交換ができない点は、残念としか言えません

iMac の故障傾向は以上です

ここまで書いてみて感じた事は、、、、
「止めときゃ良かった」
です(笑)

こんなボリュームになることは想定しておりませんでした
もっと端折れば良かったんでしょうが
書いてるうちに修理で苦労したことや
お世話になったお客様の事を思い出すたびに
アレやコレや書き加えてしまい
こんな量になってしまいました
その1、その2も加筆・訂正するかもしれませんが
よかったらまた読んでやってください
iMac の系譜というか、雑誌などでは紹介されない
iMac 歴史の側面を少しだけ感じることができるかもしれません
ここまでお付き合いいただきありがとうございました

→ iMac 故障傾向 その1へ

→ iMac 故障傾向 その2へ

それではまた次回、またこの場所で…

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iMac の故障傾向 その2

前回は第2世代 iMac DV までのエントリでした
今回は液晶モデルとなった第3世代・iMac G4 Flat Panel からです

第3世代 iMac G4 Flat Panel 2002.1〜
それまでのキャンディカラーとはうって変わり
白一色での展開となり、個性は薄れてしまいました
しかしながら、その形状はビックリドッキリの
とても大胆な「大福」型での登場でした
液晶化ということで、画面部分を稼働アームで自由に動かせる
当時のパソコンとしては、かなり特異な形状を採用し
本体部分の台座が半球形でしたので「大福」以外にも
「まんじゅう」や「ぼた餅」などとも呼ばれていました

この世代の大きな特徴ですが
前期型と後期型で仕様がかなり異なります
前期型は OS9 起動が可能、USB が 1.1、メモリは PC133 規格
後期型は OS9 は起動不可で Classic のみ、USB が 2.0、メモリは DDR 規格
へと進化しました
外見や CPU に変化は無かったもののスペックや仕様が異なりますし
内部の仕様は大きく異なります
オプションの Air Mac カードも前期型と後期型では異なります

さらにOSのアップグレードですが
後期型は OSX 10.5 Leopard までアップグレード可能ですが
前期型は OSX 10.4 Tiger までとなります
iPhone や iPad を利用される方は注意が必要です

この仕様の変化は併売されていた eMac も前後期型で同様でした

これらの特徴から前期型を単に「Flat Panel」
後期型を「Flat Panel USB 2.0」と表記する場合もあるようです

第4世代 iMac G5 2004.8〜
「世代」として分類する場合に、難しいのが「G5」の世代です
まず販売された機種を細かく記載致しますと

カメラが付いていない G5 最初の3モデル(2004.8〜)
これらは単に「iMac G5」と呼称しております

M9248J/A G5 / 1.6Ghz / 17inch
M9249J/A G5 / 1.8Ghz / 17inch
M9250J/A G5 / 1.8Ghz / 20inch

カメラが付いていないマイナーチェンジモデル3モデル(2005.5〜)
これらはセンサーが付いたことから
「Ambient Light Sensor」モデルと呼称されており
最初のモデルとは一応区別されてます

M9843J/A G5 / 1.8Ghz / 17inch
M9844J/A G5 / 2.0Ghz / 17inch
M9845J/A G5 / 2.0Ghz / 20inch

上記6モデルは外見が全く同じなので
一つの世代として括ってもいいと思いますが
次のカメラ付きのモデル「iMac G5 iSgiht」については
メモリの仕様が DDR から DDR2 に変更になり
アーキテクチャが PCI ベースから PCI Express に進化
さらにはあまり変化の無い外観とは異なり
内部構造については全面的に手が加えられ(分解しづらくなりました!)
世代という意味では CPU は G5 のままでも大きく異なるので
iSight モデルについては本来なら第5世代とすべきところでしょうが
販売期間が短かった*ので面倒なんで4.5世代ってことにしておきましょう(笑)

カメラ付「iMac G5 iSight」2モデル(2005.10〜)
MA063J/A G5 / 1.9Ghz / 17inch
MA064J/A G5 / 2.1Ghz / 20inch

*「販売期間が短かった」
2005 WWDC (Worldwide Developers Conference)にて
Macintosh に搭載される CPU は PowerPC にかわり
Intel プロセッサに変更するというアナウンスがありました
iMac は他の機種に先駆けて真っ先に Intel 化されました
Intel Mac 最初のモデル

MA199J/A Core Duo / 1.83Ghz / 17inch
MA200J/A Core Duo / 2.0Ghz / 20inch

が発売されたのが 2006.1.11なので
「iSight」モデルの販売期間はわずか3ヶ月程だったことになります
これは歴代の Mac のなかでも異例の短命モデルです
ただし iMac なので販売台数は少なくはなく
ハッキリ言って希少価値はありません。あしからず。

第4世代の iMac G5 からは光学ドライブが
デスクトップ用トレー式の5インチタイプではなく
ノートパソコン用のスリムドライブ・スロットインタイプに変更になりました
CPU が G5 へ進化し、メモリも最大2GB搭載可能となり本体の処理能力は
大幅に向上しましたが、こと光学ドライブに関しては
読み込み、書き込み速度が落ちてしまいました
薄い筐体になったデメリットの一つでした

長くなりましたので、今回はここまでとしたいと思います
初代〜第4世代までが「レガシー Mac」 とカテゴライズされる場合がございます
CPU が PowerPC で OS9 起動や Classic に対応しているのは
この世代までとなります


「故障傾向」

この世代からモニターがブラウン管から液晶モデルになり
消費電力が減り電源系の負担は下がったはずですが
電源系の故障は減っておりません
後述しますが G5 はむしろ故障率が上がった感もあります
やはり iMac というパソコンの位置づけからか
電源部分に丈夫で信頼性の高いパーツは用いられていないようです

個別に見ていきましょう
iMac G4 Flat モデルはその特殊な形状もあり
半球形の本体底の外周スリット部分には
埃がビッシリと付着しやすい構造です
こちらは空気の流れから、吸い込まれた埃や塵です
また半球形本体の頭頂部、液晶のアームの付け根部分のスリットにも
埃が入り込みやすい構造となっております
こちらは空気の抜ける出口なのですが、垂直方向に穴が空いているので
使用していない時(ファン停止時)にも埃が積もってしまいます
埃がたまれば風が抜けにくくなったり、熱がこもります
結果、内部温度が上がりやすくなり故障率も上がるという訳です
この機種は、分解の難易度が高い機種ですので
お掃除しようとしたら、壊してしまったというご相談の多い機種です
かく言う私も過去にケーブルコネクタを壊しかけた経験があります

故障しやすい部位の偏りは無いようです
製造から7〜9年になりますので経年故障は起きていますが
大多数はこの機種特有ではない一般的なドライブ類の故障が目立つくらいです
純粋な修理扱いとしては歴代、最も少ない iMac という印象があります
ドライブ類と埃のケアさえしてあげれば長〜く付き合える Mac だと思います

一方の iMac G5 / Ambient Light Sensor / iSight モデルは問題の多い機種でした
というか現在でも修理扱いの多い世代です
まぁハッキリ言って「こまったちゃん」ですね(苦笑)
PowerPC の最終モデルということで、ユーザーが多いのですが
メーカーサポートが完了してしまったので、私共のような小規模ショップに
修理をご依頼される方が多いようです

この世代は発売直後から様々な
「リペアエクステンションプログラム」
の対象となりました
リペアなんちゃらとカッコいい表現ですが
わかりやすく言えば「リコール」です
購入から1年を超えても、無償で修理をしていた案件もありました
あるリコールは内部で使われているコンデンサ類に
低品質のものが使われていることに起因しておりました
「なんちゃらプログラム」に興味のある方は
『iMac リコール』『iMac プログラム』などでググれば
いろいろ出てきますので、そちらを参照ください

iMac G5 / Ambient Light Sensor(iSight 除く) は
電源ユニットが独立していましたが
この電源ユニットも故障率の高いパーツです
私共では iMac G5 / Ambient Light Sensor 専用の電源ユニット
(17インチ用、20インチ用は各々専用となります)は
信頼性の高いパーツでリビルトしたユニットをご用意しておりますので
電源ユニットだけの故障ならばご相談ください
在庫時はすぐに交換可能です
条件が整えば数十分でお持ち帰りいただく事も可能です

iMac G5 / Ambient Light Sensor と iMac G5 iSight は先にも触れたとおり
外観こそ似ていますが、内部構造は全面的に変更されており
まったく互換性がありませんでした
故障率はどっちもどっち、どっこいどっこいですね
製造から5〜7年が経過していることもあり
ヘビーユースの個体となると、かなり痛んでおります
故障箇所が多岐に渡る場合(例えばロジックボード+電源ユニット+HDD)は
故障パーツをすべて交換するとなると、かなり高価になってしまいますので
修理ではなく、別の中古品に正常なパーツを移植してしまったほうが
費用を抑えることができます

これはあくまで私見ですが
第4世代の iMac G5 は歴代最悪という印象があります
この世代から採用された形状は、いまだに継承されています
液晶パネルの裏側にロジックボードを配置し
見た目はちょっと厚みのある液晶モニタという構造・外観です
この形状が一体型パソコンの完成形でしょう
Windows でも似たような形状のパソコンが多くのメーカーから発売されております
今では見慣れた液晶モニター一体型パソコンですが
やはりこれだけスマートで薄い筐体にすべてを押し込むのは
当時の技術では少し無理があったのかもしれませんね
プライベートで長期間この型の iMac を使っていましたが
割り切っておりましたし、正直思い入れがありませんでした
残念ながら震災で液晶画面が割れてしまい
廃棄処分となってしまいましたが、、、、(涙)


「その1」では個人的な思い入れを書きすぎたので
今回はちょっと気をつけてみたつもりでしたが
いかがでしたでしょうか?

長文お付き合いいただき、ありがとうございました

→ iMac 故障傾向 その1へ

→ iMac 故障傾向 その3へ

それではまた次回、またこの場所で…

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iMac の故障傾向 その1

前回 iMac の故障傾向については
アウトラインしか書けなかったので
ちょっと詳しく書いてみたいと思います
この記事を書きはじめて気づいたのですが
iMac は弊社の創業と同じ 1998 年に発売され
G3, G4, G5 と進化し、Mac としては最初に Intel CPU 化された機種でした
Intel 化してからは Core Duo, Core 2 Duo と進化し
現在は全て Core i5 / i7 へ移行しました
拡張性は皆無ですが、コストパフォーマンスは抜群です

iMac が発表されたのは 1998.5 (発売 1998.8)のことでした
ALab. の開業が 1998.6 なので iMac の歴史= ALab.の歴史とも言えますかね(笑)

一度に全世代の iMac のご紹介は無理ですので
3回に分けてエントリしたいと思います
それではさっそく、、、


初代・1998.8〜
初代は G3 CPU 233Mhz、15インチブラウン管仕様でした
従来の一体型パソコンとは一線を画すデザインでした
rev.A* と rev.B は一色(ボンダイブルー)、ワングレードの展開でした

 *rev. :リビジョンと読む。バージョンよりも細かいアップデートを指す事が多い
 リビジョンアップは小規模なアップデートと一般的に解釈されている

爆発的な人気もあり rev.C からはおなじみのキャンディカラー*の5色展開となり
rev.C / 266Mhz, rev.D / 333Mhz と性能が向上しました
(ただし 唯一とも言える拡張スロットであるメザニンスロットが
rev.B のロットの一部からはオミットされてしまいました)
それまでの Mac のインターフェースといえば SCSI:スカジーが標準でしたが
あっさり廃止し USB オンリーになったのも衝撃的でした
発売当初は USB 周辺機器が皆無で、iMac のバカ売れにより
プリンタをはじめ各種周辺機器の USB 化が一気に進みました

分解した経験のある方はご存知だと思いますが
この機種はノートパソコンの本体部分に
プラウン管が載せられているような構造でした
なのでメモリの増設でも分解し、CPUカードの表裏に2枚のメモリを装着する構造でした
CPU が外せる構造でしたのでサードパーティ製の高速な CPU に換装可能でした
また rev.A, B は前述のメザニンスロットがありましたので
iMac では唯一 SCSI、Firewire、RAID などの様々な拡張が可能でした

*キャンディカラーとは
タンジェリン(オレンジ)
グレープ(紫)
ライム(緑)
ストロベリー(ピンク)
ブルーベリー(青緑)
の5色でした
iMac は人気のあった機種でしたが
色によって売れ行きにムラがあり、不人気色は不良在庫になり
モデルチェンジの際に、旧モデルの不人気色は叩き売りされてました

第2世代 iMac DV・1999.10〜
G3 / ブラウン管という組み合わせは踏襲されましたが
メモリがデスクトップ機タイプの PC133 規格に変更され最大1GBまで搭載可能となりました
(初代はノートパソコン用の SODIMM で 512MB MAX)
ユーザーが増設しやすい構造に変更されました
CPU は G3 350Mhz から最終モデルでは 700Mhz まで進化しました
一部の廉価版を除き Firewire が搭載され拡張性が上がりました
またスピーカーは Harman が奢られ、廉価なパソコンにしては
音質が高く、音楽や映画の視聴に耐えられるレベルになりました
iSub というウーハーを接続するとかなり迫力のある再生が可能でした
iSub は Intel Mac では使用不可なのでいまだにファンが多いようです

 初代に比べると性能が上がり、デザイン事務所などでは
 重い作業は PowerMac 側で行い、簡単な作業は iMac で済ませる
 という棲み分け?使い分け?をされるユーザーが増えてきました
 まぁ単純に iMac が安いという経済的理由もあったようですが
 PowerMac G3(ベージュ)までは
 安価なデスクトップ型 PM7x00, DTxxx と
 拡張性の高いタワー型 PM8x00 / 9x00, MTxxx
 というグレードがあり選択肢があったのですが
 PMG3 B&W からは単一筐体になったいう背景もあったようです

冷却ファンが無くなり、とても静かなパソコンでした
筐体カラーは当初5色のキャンディカラーでしたがモデルチェンジで
インディゴ(濃い青)、ルビー(濃い赤)、セイジ(微妙な緑)
グラファイト(灰色)、スノウ(白)
フラワーパワー(サイケな花柄!)、ブルーダルメシアン(青いドット柄!)
(↑この2モデルだけは凄まじいデザインでした、、、)
と試行錯誤というか、迷走というか、、、
今思うと Apple らしい展開でしたね

今回は第2世代までにします

「故障傾向」

初代・第2世代はブラウン管一体型モデルという事で
どうしても消費電力が高く、トランス系が消耗してしまいます
アジア製のあまり品質の高くないパーツが用いられていたようで
初期不良も多かったと記憶しております
症状としては起動(通電)がしづらくなり
症状の出始めの頃はスイッチONで2、3回に1回程度は起動していたものが
徐々に起動する回数が減り、最終的には全く起動しなくなってしまいます
トランスの消耗なのですが、この世代の iMac の場合
トランス部分の基板のことを「アナログボード」と呼称しております
物理的に交換は可能なのですが、残念ながらトラブルが多発し
アナログボードの交換サービスは現在は行っておりません
ロジック、CPU、光学ドライブ、HDD の交換サービスは行っております

故障の兆候としては起動音(ジャーン)がした後に
小さく「ブ〜ン」と通電する音がするのですが
その「ブ〜ン」が徐々に大きなり「ブォン」「ブォ〜〜ン」と鳴りはじめたら
トランスがヘタってきている可能性があります
ある日突然起動しなくなることも多々あるようです
既に製造から10年以上経過している機械なので
どんなに大事に使っていても、部品の消耗は避けられません
特に第2世代は内部にファンが無く、空気の自然対流による冷却なので
iMac 上部の「空気穴」に紙を1枚置いただけで廃熱不能になりますので
気温の高い時期や iMac の周囲の環境にも注意したほうがよろしいようです

初代にも言える事ですが HDD 換装の際は HDD の仕様に注意が必要です
発熱量、消費電力の低い HDD を推奨しておりました
まぁ今や 3.5inch 5400rpm IDE 規格の HDD なんて製造されておりませんがね、、、
現在は SSD や 2.5inch HDD で対処いたしております

光学ドライブがスロットインになりメディアを直接出し入れするんですが
メディアを排出する力が弱まってしまっている個体が目立ちます
排出しようと操作すると「カチャ、ウィ〜ン、ウィ〜ン」と排出しようとするものの
排出しきれずにまた読み込んでしまいます、また出そうとしてもそれの繰り返しです
最初の頃はわずかに(1、2mmくらい)メディアが出てくるので
それを強引に引っ張りだすこともできるのですが
劣化してくると「ウィ〜ン」だけで全く出てこないので
ユーザーはどうしようもありません
本体は廃棄したいが、大事なメディアだけでも取り出して欲しいという
ご依頼があったりします


故障傾向を書いているつもりでしたが、なんか、、、
思い出日記みたいな内容になってしまいました
今回は初代、第2世代ということで
この時期の iMac を触った事が無い方もいらっしゃると思いますが
「まぁこんな時代もあったのか」と参考程度にしていただければ幸いです
ここまでお付き合いいただきありがとうございました

→ iMac 故障傾向 その2へ

→ iMac 故障傾向 その3へ

それではまた次回、またこの場所で....

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故障傾向 〜復活〜

蝉の声が大きくなりだし、夏本番を迎えつつある練馬です

大変ごぶさたの故障傾向なので、いろんな意味を込めて
「復活」と題させていただきました
暗い話題の続く日本ですが、前を向いてゆっくりと一歩ずつ進んで参りましょう
今後ともよろしくお願い致します


「震災」「猛暑」という要因がありますので
故障傾向が異なる印象もございますが
きちんとした統計をとっている訳ではありませんので
あくまで私共の私見、印象であることとご理解ください

ここ最近でもっとも扱いが多いのは「iMac」です
G5、Intel 樹脂筐体、Intel アルミ筐体世代の故障が目立ちました

HDD のみの単純故障が多かったですが
この機種特有の「コンデンサ」問題も目立ちました
やはり iMac は Apple のトップセールス機種なので
ご相談件数もかなり増えている印象です
また iMac はその構造上「ファンの暴走」も増えております
ファンの暴走をはじめとする iMac の故障傾向については
後日あらためましてエントリさせていただきたいと思っております


気温の上昇に比例して増えているのは
「PowerMacG4 MDD」の電源ユニットの故障です
これは「定番」なので詳しい説明を省きます
過去のエントリをご参照いただければと思います
電源ユニットについては常時在庫するように努めておりますので
緊急対応が可能です
詳細はお電話にて相談となりますが、諸々の条件が整えば
お持ち込みいただいて、すぐその場で修理作業を行い
1時間程度でお持ち帰りいただくことも可能です
喫緊の締め切りが迫っている場合などはご相談ください


「PowerMac G5」もコンスタントに修理させていただいております
こちらはロジックボード、CPUの故障が目立ちます
どうしても修理費用が高くなる傾向にあるので
修理を躊躇される方が目立ちます
PMG5 は極力パーツを保有するよう努めておりますが
4世代・14機種で機種間の互換性が低い機種なので
流通量が少なかった上位機種の修理には難儀しております
具体的には
「M9457J/A PM G5 2.5Ghz Dual」
「M9749J/A PM G5 2.7Ghz Dual」
「M9592J/A PM G5 2.5Ghz Quad」等の
各世代の最上位機種は販売価格が高かったこともあり
きちんと修理をして継続して使用し続けたいユーザーが多い傾向です


他には
「PowerBook G4 Ti」
「iBook G3 / G4」
が目立っております
意外なところでは
「PowerMac 7600、8500」などの PCI Macintosh シリーズを
何件か修理させていただきました


修理ではございませんが、この場をお借りして、、、
6月末に福岡県のお客様より5年ぶり2度目のご指名をいただき
観光を兼ねた出張をさせていただきました
お心遣い感謝致しております、御礼申し上げます
ありがとうございました

それではまた次回、またこの場所で....

故障傾向 2010.7

東京は連日猛暑です
私共の住環境は鉄筋コンクリートの低層建物で
目の前は環状8号線と笹目通りの交差点ということもあり
ヒートアイランド現象を「体感」できるロケーションです

炎天下、バルコニーの植物の水やりのついでに
コンクリート部分にたっぷり水を撒いても
ものの数分で蒸発してしまいます

最悪なのは好天だった日の場合
深夜になっても建物が帯熱というか蓄熱しており
外気温が下がっても室内は蒸し暑く
寝苦しい日々が続いております
あまり好きでは無い冷房のお世話にならざるをえません
一晩冷房を浴びると、翌日の体調がどうもいまひとつ…
5年選手になる Cinema HD Display 30inch の
外側ケースが異常に熱いのにビビっております

報道によると屋内で熱射病で体調を崩される方が多いようですが
異変を感じたら水分を補給するなり、エアコンを入れるなりの対策をしないと
命の危険すら感じる今年の東京の夏です
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

前置きが長くなりましたが
本題の故障傾向です

こんな天候のせいか、7月も PowerMac G4 MDD(以下 MDD)の
電源故障が目立ちました
こちらはもはや「定番」です

先月もそうでしたが PowerMac G5(以下 PM G5)の扱いが増加傾向です
やはりメーカーサポートが終了してしまった機種なので
私共のようなショップでも扱いが増えてきております

今回はここにきて修理件数の増えている PMG5 を
ちょっと掘り下げてみたいと思います

PMG5 は 2003年から約4年間販売されておりました
世代分けすると一般的には4世代と見なされております
以下、私共の認識している分類です(正規の分類法ではありません)

「第一世代」
2003.9 に発売された最初期型
M9020J/A 1.6Ghz
M9031J/A 1.8Ghz
M9032J/A 2.0Ghz Dual

M9393J/A 1.8Ghz Dual 2003.11 追加モデル
これも第一世代に分類しております

「第二世代」
2004.6 発売
M9454J/A 1.8Ghz Dual
M9455J/A 2.0Ghz Dual
M9457J/A 2.5Ghz Dual

M9555J/A 1.8Ghz 2004.10 に追加された廉価モデル
機械的には構造が特異ですが
これも一応第二世代に分類しております

「第三世代」
2005.4 発売
M9747J/A 2.0Ghz Dual
M9748J/A 2.3Ghz Dual
M9749J/A 2.7Ghz Dual 水冷!

「第四世代」
2005.10 発売
M9590J/A 2.0Ghz Dual
M9591J/A 2.3Ghz Dual
M9592J/A 2.5Ghz Qual

このシリーズは「Dual Core」「最終」モデルなどとも呼称されております
メモリが PC2-4200/533 規格となり、単体で2GBのモジュールも登場し
2GB x 8 Slot で最大 16GB となり
前期型の2倍ものメモリが搭載可能になりました

第一世代〜第三世代はメモリや PCI バスの規格がほぼ同じです
一部メモリスロットが4スロットのモデルが存在しました
ほとんどのモデルは8スロットです
PCI の仕様の違いなど、細かい部分で違いがありますが
概ね前期型は同じような仕様と見なしてもよろしいかと思います
仮に「1.8Ghz Dual 8GB」と「2.0Ghz Dual 4GB」のどっちを使う?
という選択を迫られたら、メモリ信者の私としては前者を選ぶでしょう

第四世代(=後期型)も「PowerMac G5」という名前のままで
販売されておりましたが、機械としてはかなり進化しており
「PowerMac G5 mark II」もしくは「PowerMac G5 2.0」
と表記したいくらいです
上記のようにメモリの仕様が違いますし 、PCI / PCI-X から PCIe バスに進化しました
これらは前期型と「全く互換性がない」のです
PMG5 ユーザーともなれば オーディオ I/F やビデオカード、eSATA カードなどなど
高価な機材を搭載している方も多く
それらの資産はおいそれとリプレイスする訳にはいきません
PMG5 が故障してしまってもそれらの資産(の規格)が「足かせ」となり
仕事の効率面や経済的理由から安易に本体を買い替える訳にはいきません
となると修理となるのですが
修理箇所以外は経年で信頼性が落ちており
騙し騙し使い続けなければならない訳です
そんな不安を抱えながら今日も PMG5 を使い続けている
「悩める PMG5 使い」は数多く存在します

気になるメーカーサポートですが
第一世代〜第三世代は全滅です
現在メーカー、正規店で修理が可能な PMG5 は
第四世代の M9590J/A、M9591J/A、M9592J/Aのみです
2005.10 発売なので間もなく5年となり
サポートも風前の灯火です...

・2、3回に一度しか起動しない
・カーネルパニックが頻発する
・ファンが暴走している

などの症状が出ている PMG5 は要注意です
早めに手を打たないと痛い出費が待ってます!
使用されている PMG5 が気になる方はお問い合わせください
現在 PMG5 は修理強化機種として
各種パーツのストックに努めております
もちろんメモリやHDDのアップグレードや eSATA の搭載なども可能です
ご相談ください

最後になりますが
現在 PowerMac G4 MDD モデルの電源故障は即時対応可能です
この様な気候ですので電源ユニット(=パワーサプライ)の在庫を切らさないよう
在庫管理に注意を払っております
お持ち込み、出張での修理の場合、1時間程度で作業が完了致します
緊急、お急ぎの方はご相談ください

長文お付き合いいただきありがとうございました
それではまた次回、またこの場所で....

この暑さを逆手に取りダイエットを敢行中なんですが
そんな時に限り知人の焼肉店が新店舗を出したり、近所に美味しいジェラート屋を発見したり…
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故障傾向 2010.6

故障傾向です
あいかわらず PowerMac G4 MDD(以下 MDD)が目立つのですが
6月は PowerMac G5(以下 PM G5)の修理、お問い合わせが多かったです
正確な統計はとっておりませんが、おそらく1ヶ月間としては
過去最多数の修理件数だったと思われます
実は社内は PM G5 だらけです

皆様ご存知の通り MDD と PM G5 はある期間併売されておりました
なので MDD の後期モデルと PM G5 の初期モデルは
ほぼ同じ経年数です
ところがこの両機種、故障箇所(というか弱点?)が大きく異なります
MDD は電源ユニットの故障が中心ですが
PM G5 は電源ユニットの故障もあるものの
CPU、ロジックボードが原因の場合もあります

PM G5 はこまめにモデルチェンジしていたせいか
カタログモデルが14種存在しました
(ちなみに MDD は8種)
搭載メモリは2種類(DDR と DDR2)
メモリの搭載枚数が4枚のモデルと8枚のモデルが存在しました
CPU は シングル、デュアル、デュアルコア、クアッドが存在しました
拡張スロットも PCI, PCI-X, PCIe と進化しました

つまり何が言いたいかと言うと…
14種でもパーツの種類が多岐にわたり
修理パーツの確保がとても大変なんです

例えば…PM G5 には 2.0Ghz Dual CPU モデルが4種類存在します
M9032J/A, M9455J/A, M9747J/A, M9590J/A
このうち最後の M9590J/A は デュアルコアモデルなので
他の3機種とはあまり互換性がありませんが
M9032J/A, M9455J/A, M9747J/A はメモリなどは同じ規格で
標準搭載されていた HDD 容量がいずれも 160GB でしたので
ユーザーは見分けにくいのです
正直我々も判断を誤ることがありますし
業者によっては区別せずに販売しているくらいです

ところがロジックやCPUを修理する状況ともなれば
厳密に判別して、固有のパーツを用意しなければなりません
このような理由もあり、PM G5 は修理が高価になりやすいのと
なによりパーツの確保=修理に時間がかかってしまう傾向にあります

現在複数台の PM G5 をお預かりしておりますが
修理にお時間がかかっており、大変ご迷惑をお掛け致しております
お詫び致しますとともに、修理パーツの確保に努めております事を
この場を借りてご報告させていただきます
大変申し訳ございませんが、もう少々お時間をください
お詫び申し上げます

最後になりますが
PowerMac G4 MDD モデルの
電源故障は即時対応ができるよう
電源ユニット(=パワーサプライ)を可能な限り在庫するようにしております
若干ではありますが、現在は在庫できております
お持ち込み、出張での修理の場合、1時間程度で作業が完了致します
緊急、お急ぎの方はご相談ください

それではまた次回、またこの場所で....

iPhone 3GS を iOS 4 にアップデートしたら
失敗しました…すっかり「きれい」になった Mac 屋らぼの iPhoneでした…(ToT)
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故障傾向 2010.2~5

皆様大変長らくお待たせ致しました
ALab.でございます
最後のエントリーから2ヶ月以上も経過してしまいました
申し訳ありませんでした

それでは故障傾向です
やはり PowerMac G4 MDD(以下 MDD)が中心でした
実は2月から4月にかけては
お問い合わせの件数が徐々に減ってきておりました
MDD の修理依頼が減少しているということは
ユーザーの OS 9 環境から OS X 環境への移行が進んでいるのかと思いきや
5月に入ってからお問い合わせが増えはじめ
5月末にはむしろ以前より増加しており
多い日には一日何件ものお問い合わせをいただく日もあります
気温が上昇してきたせいもあってか、またしても電源ユニットの故障が増えております
MDD は2002〜3年頃に製造された機械ですので
7、8年が経過し、徐々にコンディションが悪化しております
電源以外にも HDD、光学ドライブ、ロジックボードなどの故障も目立っております
意外なところではメモリの故障もございます

脱線しますが
Google が発表したメモリに関する論文によりますと
「経年数は、エラー率に驚くほど大きい影響を早い段階で与えることが分かった」
「経年劣化は、訂正可能なエラーの発生率の増加という形で、使用開始後わずか10〜18カ月で始まる」
とあります
つまり7、8年も経過すれば、故障率はかなり高くなるとも言えます
具体例をあげますと私共は商売柄 PM G4 AGP / QuickSliver 用の中古メモリ
PC100 or 133 SDRAM 規格を大量に保有しております
おそらく製造から10年を超えているメモリが大多数のはずですが
一定量がエラーを起こしております
起動すらできないもの、起動しても起動途中でフリーズやカーネルパニックを起こすもの
Finder まで起動してもアプリの起動が不能、フリーズしてしまうもの
アプリが起動できても不安定なもの
これらはほぼメモリが原因です

弊社ではこれまで、上記のような症状は「メモリの相性問題」と捉えておりましたが
上記の Google 記事を目にしてからは
相性ではなくメモりの劣化と判断し、撥ねて廃棄しております
不安定なメモリは一切販売致しておりません
中古 Mac(とくに PM G4)を販売する場合は
ビジネス用にご購入されるお客様には
HDD と同様、極力メモリも新しいものをご購入いただくようおすすめいたしております
(そうは言っても高品質の新品 PC133 規格のメモリは入手困難なんです.....)

先日 PM G4 QuickSilver / 933 ユーザーより
メモリの最大搭載(1.5GB = 512MB x 3)を依頼されたのですが
品質の高い PC133 メモリの確保にはかなり苦労致しました
興味のある方はお問い合わせください
OS 9 / X の併用には 1GB 以上は確保したいところです

閑話休題
MDD の次にお問い合わせが多かったのは PowerMac G5 でした
2〜4月ごろはかなりの量の PM G5 を扱わせていただきました
PM G5 の場合、故障箇所が多岐にわたるのが特徴です
電源、ロジックボード、CPU、ビデオカードの故障が目立ちます
ご存知の通り PM G5 は Classic 動作可能な最終、最高スペック機種です
環境の整備、調整により OS 9 起動は不要でも
最低限 Classic がないと業務に支障を来す
周辺機器の縛り等でどうしても Classic を利用しなければならない場合は
PM G5 または iMac G5、Mac mini / G4、PowerBook G4 という選択肢となりますが
iMac、mini は耐久性が低く、数万円の修理費用をかけて修復するよりも
同等の中古品や廉価な PM G5 初期モデルで代替される方も増えております

PM G5 は筐体の大きささえクリアできれば
拡張性も高く、投資をすれば
・メモリ最大搭載量 4GBまたは8GB、Dual Core モデルは16GB
・HDD 4TB 2TB2台搭載した場合
・ビデオカードを Duallink 対応にした場合、30インチモニタも利用可能
・eSATA カードを搭載すれば、大容量・高速な eSATA RAID HDD も利用可能
と現役として利用可能です
OS も 10.5 Leopard までアップグレード可能なので
巷で大人気の iPad も利用可能です

PMG4、G5 ともApple のサポートが終了してしまった機種の
お問い合わせが増えております
iBook、PowerBook G4 もお問い合わせがコンスタントにあります
やはり OS 9 / Classic を必要としているユーザーが多いというのが現実なのでしょう
私共としては、品質の高いパーツの確保に努めておりますが
文中でご紹介した「PC133 規格メモリ」「U-ATA / IDE HDD 規格 HDD」など
メーカーが製造を絞っているパーツが増えており
旧機種をまだまだ使用しなければならない状況で不具合を抱えた Mac をお使いであれば
一日も早く修復されることをおすすめ致します

長文お付き合いいただきありがとうございます

それではまた次回、またこの場所で....

世間は「iPod 祭」開催中ですが、私はまだ買いません!(笑
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故障傾向 2009.12~2010.1

本日未明(日本時間)に iPad の発表があり
思わずエントリをしてしまいました
失礼致しました

故障傾向です
あいかわらず問い合わせ、ご依頼が多いのは
PowerMac G4 MDD です
ほぼ電源ユニットの故障が原因ですが
ロジックボードやCPU、ドライブ類の故障という案件も
少数ながらも扱わせていただきました

現在修理に用いている電源ユニットは中古 PMG4 MDD からの捻出品ではなく
電源ユニット内部のコンデンサー類を信頼性の高い新品と交換した
いわゆるリビルト品です
昨年末よりリビルト品の入手が可能となり
耐久性、安定性、信頼性が飛躍的に上がりました
6ヶ月の保証をお付けしております
(参考までに Apple が修理した場合、90日保証でした)

PMG4 MDD 以外では
PMG5, iMac G5 / intel, MacBook のお問い合わせ・修理件数が多かった印象があります

PMG5 はロジックボードの故障が目立ちます
かつてのフラッグシップ機であり
OS 9 / Classic 対応の最終モデルだけあってか
見積もりの後、修理をご依頼されるお客様が多いのが印象的です

それに対し iMac や MacBook 系は
PMG5 に比べると取得価格がやや低いこともあってか
修理見積り額の提示を受け、修理を躊躇される方が多く
1、2年程度の経年の浅い機種でも修理をせず
HDD データの移行のみで買替えを選択される
ユーザーの比率が高いという印象です

次回は....
メーカーサポートが終了してしまった
旧機種の修理についてエントリさせていただく予定です

それではまた次回、またこの場所で....

しばらくは「iPad 祭」状態ですなぁ
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故障傾向 2009.9〜11

ご無沙汰です
多忙で更新が滞っておりました
筆不精をお許し下さい

まずはこの3ヶ月の故障傾向です

PowerMac G4 MDD の電源故障は取り扱い件数の多い機種ですが
この3ヶ月、過去最高の扱い件数でした

言い訳がましいですが当 Blog の更新が遅れたのは
PMG4 MDD の電源ユニットの確保に追われていたのが
最も大きな理由です

弊社以外の古い機種をサポートされている他店様でも
PMG4 MDD の電源修理が増えているとの噂もあるので
全体では相当数の PMG4 MDD が故障していると思われます

普通に考えれば、販売が終了してから6〜7年が経過したパソコンですので
「いつ」「どこ」が壊れても仕方の無い状況なのですが
それにしても PMG4 MDD の電源ユニットは壊れすぎです
はっきり言えば MDD の弱点です
にもかかわらず、日本ではこの機種を使い続けなければならない事情

=OS9を使わなければならない
 =環境を移行、バージョンアップできない
  =予算が無い、新しい環境を習得している時間が無い

があるので、廃棄ではなく修理が増えていると思われます
先の読めない日本経済
出費はできるだけ抑えたいものです
しかしながら、パソコンは電気製品ですので
ある一定の時間を経過すると故障率はそれに比例して上昇していきます
結果、古い機械を維持するためには相応の維持費が発生してしまいます
修理と買替え、とても判断の難しいところです

弊社の今後の展望としては
今のような中古パーツを用いての修理では
せっかく修理をしたところで再度故障の可能性が高いので
電源ユニットの消耗しやすい内部部品(コンデンサなど)を新品に交換し
耐久性を上げ、保証期間も今より長く設定したいと考えております
興味のある方は↓↓↓までお問い合わせください

ALab./エーラボ
03−5372−7107または080−5038−9871
電話対応時間:14〜22:00
土日祝不定休

PMG4 MDD 以外では PMG5 の修理が増えております
こちらは電源、HDD、ビデオカード、ロジックボードと
故障箇所は多岐に渡っており
PMG4 MDD 電源ユニットのように特定の弱点や傾向は見受けられません
経年故障と判断しております

PowerBook G4 Ti / チタンモデルもコンスタントに相談をお受けしております
こちらは DVI モデル / 667, 800, 867, 1000 ( 1.0GHz ) Mhz が圧倒的です

PowerBook G4 アルミモデルは Classic のみで OS 9 起動ができないので
チタンモデルに比べると、扱い件数は少ないです
MacBook / Pro はご相談は増えてきておりますが
重大な故障の場合50000円前後の修理費なので
修理するなら買い替えてしまったほうが
コストパフォーマンスが高いので
修理に至る案件は少なめで
データの抽出のみというケースが多いです

長文失礼致しました

11.29 には雑誌 Macfan、MacPeople が販売となります
今号の「ALab.のつぶやき/113」では
ネットオークションについての私見を述べさせていただきました
読んでやってください

店主

前回も書きましたが当「Mac屋のつぶやき」は雑誌広告の「ALab.のつぶやき」のBlog 版という位置づけでして、記載内容は全く異なります。「ALab.のつぶやき」は雑誌 Mac fan, Mac People に毎号掲載しており、最新号で113回となります。実はこの「113回」ってのはあやふや!?というのは内緒です。
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故障傾向 2009.7

またしてもたいへんご無沙汰致しております

やはり私どものようなショップは PPC Mac の修理がメインですが
iMac や Mac Book 等の intel Mac も若干扱いが増えております

中古価格と修理費用の兼ね合いから
修理ではなくネットオークションで入手される方もおられますが
PPC 機種は順調に値下がりはしているものの
それに比例して品質もかなり低下してきております
オークションで購入されたばかりの Mac を
不具合がありすぐにお持ち込みになる方も増えております
やはり個人売買の Mac には「詐欺まがい」の状態のものも珍しくありません
まぁ「当たり」ならいいんですけど
「はずれ」の場合は残念ながら費用は相当高くついてしまいます

傾向です
・PowerMac G4 MDD
・iMac G4,G5,intel
・PowerBook G4 Ti
・PowerMac G5
・iBook G4
やはり PPC が中心です
全般的に HDD の故障が目立ちます
気温の上昇も故障の原因かもしれません

PM G4 MDD はあいかわらず電源ユニットの故障が多いです

iMac も電源の故障が多いのですが、こちらはパーツの耐久性が低いようで
ロジックボードの故障も目立ちます

iBook, PowerBook G4 は HDD、ロジックボードが半々程度でしょうか?
iBook G3 はヒンジ部分の劣化からくるモニター故障が目立っております

PM G5 は電源、ロジック、HDD と全般的に故障が発生するケースが多いようです
前期型の故障が多いです

それではまた次回、またこの場所で....

OS 9 起動が可能な Mac は既に Apple では修理不能です
G5 系も一部では修理が打ち切られております、厳しいです。
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故障傾向 2009.3~5

ご無沙汰致しております

会社前のケヤキの葉が青々と茂り
練馬は夏のような陽気です
時間がかかってしまいましたが
故障傾向をエントリさせていただきます

ランキングではありませんが

・PowerMac G4 MDD
・iMac 全世代
・iBook G3 / G4
・PowerBook G4 Ti
・PowerMac G5

の修理の扱いが多くなっております

PMG4 MDD はあいかわらず電源ユニットの故障です
ついにメーカーでの修理が完了してしまい
あらゆる手段を講じて新品電源ユニットを確保してまいりましたが
つい先日、そのストックも完売となりました
現在デットストックを探しているところですが、かなり厳しい状況です
今後は原則として中古品を用いての修理となります
予めご了承ください

iMac は世代に関係なく故障、不具合の扱いが多くなっております
HDD の故障程度ならば修理費用が抑えられるのですが
ロジックボードや電源系の故障となると
メーカー修理費が10万円を超える場合もあり
わずかの追い金で現行新品が購入できてしまいます
ソフトや周辺機器の制約が無い場合は
修理はコストパフォーマンスが悪すぎます
すなおに買い替えてしまったほうが得策のようです
やはりオールインワン機はどこか一カ所が故障したら
使用不能になってしまうので、ビジネスで使用する場合には
ある程度の覚悟が必要なのかもしれません

iBook、PowerBook 系の故障は
HDD の故障が目立ってきております
U-ATA HDD の供給がかなり危ない状況ですので
HDD から異音が出ているなど「兆候」がある場合は
できるだけ早めに対策をとったほうが懸命です、無理は禁物です
ロジックボードの故障も多いのですが
修理ではなく別の中古品をお買い求めになるお客様が多くなっております
やはりノート機ということで、過去に落下等の強い衝撃を与えてしまい
だましだまし使用してきて、きちんと修理するとなると費用が嵩み
修理費用と中古価格の比較で修理をおすすめできない場合もございます

ここにきて PowerMac G5 の扱いも増えてきました
故障が目立つのはいわゆる前期型(DDR400 / PC3200)で
ロジックボード、CPU、電源の故障が多いようです
PM G5 は販売価格が高価だったこともあり
修理費用はやはり高めになっております
中古価格がやや下落してきておりますので
こちらも修理、買い替えの両面で考えた方がよろしいかもしれません

修理番外編
「Pioneer MPC-GX1」をご存知の方は相当なマニアです
「Pioneer MPC-GX1」を所有されている方は収集家ではなく蒐集家でしょうね
その「Pioneer MPC-GX1」を修理で預からせていただいております
現在修理作業を行っているところですが
パーツが足りない場合は私物の GX1 を分解して修理させていただく予定です
ブログ上で申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください

『つぶやきのつぶやき』?
先日 Mac fan 誌よりMac の延命について取材の依頼がありました
まぁ取材ではなく、協力?相談?でしたかね
次号に記事が掲載されるそうです
次の次の号では話題の SSD の特集が組まれるらしく
社内で試験している2台の SSD 換装 Mac がネタになるかもしれません

それではまた次回、またこの場所で....

良質な PowerBook G4 Ti が入手困難です、非常に困っております
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故障傾向 2009.2(+新製品情報)

ご無沙汰致しております
3月なのに雪模様の東京です

あいかわらず、数多くの修理依頼をいただいております
ありがとうございます
例年この時期は期末ということで
慌ただしく購入や修理のご依頼の増える時期です

現在修理をお待ちいただいておりますお客様で
ご不安な点や不審な点がございましたら、遠慮なくお電話、メール、ファックスなどで
お問い合わせくださいますよう、重ねてお願い申し上げます

それでは故障傾向です

あいかわらず PMG4 MDD の電源故障の件数は多く
お問い合わせも含めますとかなりの数になります
ネット検索で当プログに辿り着かれたお客様が多くいらっしゃるようで
お問い合わせだけの件数も相当数になっております
残念ながら修理費用が高く、諦めざるをえないお客様も多くいらっしゃいます
それでも現在構築している古い OS 9 環境を利用し続けざるをえないユーザー様も多く
断腸の思いでご依頼いただく例も多いようです

PMG4 MDD 以外では
G4 ノートブックがかなり多くなっております
iBook G4 は画面の大きさ(12、14インチ)や
CPUクロック数に関係なく、HDDやロジックの故障が目立っております

PowerBook G4 Ti も扱い件数が増えており
最上位モデルである1Ghzモデルの故障が目立っております
こちらもドライブ類、ロジックの故障が増えております

簡単ですが今回のご報告はここまでです

新製品速報
Mac mini、iMac がアップデートされました
そのなかでも
Mac mini 2.0Ghz モデル
iMac 2.66Ghz 20" モデル
は非常にコストパフォーマンスの高い機種に感じます
Mac mini 69,800円は買い?

それではまた次回、またこの場所で....

旧機種の修理にはどうしても時間がかかってしまいます
大変申し訳ありませんが、どうかご理解のほどを.....
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故障傾向

大変ご無沙汰致しております

久々の更新をさせていただきますが
年末から2月にかけての故障傾向としては

・PowerMac G4 MDD
・iBook G3 / G4
・PowerBook G3

の扱い件数が目立っております
それぞれ故障箇所はマチマチですが
PMG4 MDD は電源ユニット
iBook G3 / G4 はロジックボード
PowerBook G3 製造からの年数がかなり経過しておりますので
ロジック、電源、CPUと特定箇所ではなく、経年故障と言ってもよろしいかと思います

また Seagate 社の S-ATA HDD に大きな問題が発生しているとの
アナウンスがメーカーからなされております
弊社で販売させていただいた HDD に関しては
独自に対応させていただいておりますが
もしご購入(修理)された方で、連絡が無く
ご不安な方は大変申し訳ありませんが、ご一報ください

上記でご説明したとおり相変わらず PowerMac G4 MDD の電源ユニットの故障の
お問い合わせが多くPMG4 MDD について記載したエントリがかなり古くなってしまったので
あらためまして記載させていただきます

まず PowerMac G4 MDD は3世代存在します

第1世代
M8787J/A PMG4 867Mhz Dual
M8689J/A PMG4 1Ghz Dual
M8573J/A PMG4 1.25Ghz Dual
上記第1世代の3機種は OS 9 起動が可能です

第2世代
M8839J/A PMG4 1Ghz
M8840J/A PMG4 1.25Ghz Dual
M8841J/A PMG4 1.42Ghz Dual
上記第2世代の3機種は OS 9 起動が不可能です
Classicでの対応になります
第2世代の特徴として Firewire 400 に加え Firewire 800 が搭載されてます

第3世代
M9309J/A PMG4 1.25Ghz
M9145J/A PMG4 1.25Ghz Dual
上記第3世代の2機種は OS 9 起動が可能です

2009.2.10 現在第3世代のみメーカー修理が可能です
電源ユニットのメーカー修理価格は
¥55,800.−(税込58,590円)です
これに送料が発生致します

弊社では第1世代、第2世代も修理致しておりますが
部品調達費(手数料)を加算させていただいております
また第3世代をメーカーに修理をお願いした場合
HDDを初期化する(データが消去されてもよい)という
同意をしなければなりません
弊社では、HDDの初期化をしない(データを消さない)修理を承っております
詳細はお電話にてお問い合わせください
よろしくお願い致します

ALab.代表者

Mac の故障傾向 2008.11

大変ご無沙汰致しております

現在、私どものキャパを超えるほどの多数のご依頼をいただいております
ありがとうございます
ありがたいことに8月ごろより、予想を超える量の
修理やアップグレード、設定などの作業のご依頼を頂いております
先に述べた通り、予想以上のご依頼が集中し
現場が混乱しており、ミスやブッキングを引き起こし
多くの顧客の皆様に多大なご迷惑おかけいたしております
誠に申し訳ございません
お待ちいただいているお客様におかれましては
もう少々ご猶予をいただきますよう、お願い申し上げます
ご不安な点や不審な点がございましたら、遠慮なくお電話、メール、ファックスなどで
お問い合わせくださいますよう、重ねてお願い申し上げます

簡単ではございますが
この4ヶ月間の故障傾向を掲載させていただきます

やはり PMG4 MDD の電源故障はダントツの件数でした
ネット検索で当プログに辿り着かれたお客様が多くいらっしゃるようで
「ネットで知ったんだけど....」
「ブログを拝見させていただいたのですが....」
と恐る恐るお問い合わせいただく、お電話が非常に増えております
残念ながら前回のエントリでご紹介させていただいたとおり
MDD の電源修理価格が値上がりしてしまったのですが
修理のお問い合わせ、ご依頼の件数が増加しております
それが意味するのは
OS 9、Classic を必要とする Mac ユーザーが未だに多いという何よりの証拠でしょう
PMG4 MDD という機種は最後の OS 9 起動機なので
OS X に移行したくても移行できないユーザーや
OS X 環境への設備投資や習熟が困難なユーザーにとっては
高価な修理費用が発生したとしても
使用を続けたい重要な「道具」という位置づけなのではないでしょうか
私どもは部品が入手できるかぎりサポートを続けます
現在は新品パーツの入手可能ですが
一部の噂では年明け早々(2009年初頭)には
いよいよアップルが PMG4 MDD のサポート打ち切るのではと囁かれております
電源の故障はある日突然発生します
HDD や 光学ドライブは異音が出たり
動作が不安定になるなどの「兆し」があることが多いのですが
電源は突然壊れることが多いのです
すぐに仕上げなければならない納品物(とくにこの時期は年末進行です....)が
最後の最後のところで「グシャ」...なんてこともありえます
むしろこういう不幸な事故(故障)は大事な場面に遭遇することが多いようです
私も経験がありますが、個人または SOHO で予備機の無い状況で
メイン機が故障した場合は業務が完全に止まります
PMG4 MDD に限らず言えることですが
年末に向け備えだけはしっかりとしておきたいものです

他にもご紹介させていただきたい、機種もあったのですが
現状の私では、これ以上のご説明を皆様にきちんとお伝えする自信がございませんので
今回はこれで筆を置かせていただきます
また次回、またこの場所で....

広告に「最近 mail や FAX でお問い合わせのお客様で無記名が多い」と記載してあるせいか
お電話での問い合わせの際「あの〜わたくし○○と申しますが...」と最初に名乗られる方が多い
そんなお客様が多いことは、とても嬉しく思います
皆様のご期待に応えられるよう、私も襟を正して精進して参りたいと思います
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Mac の故障傾向 2008.7

ご無沙汰致しております
書かなきゃ書かなきゃと思いつつも時間だけが経過してしまいました
申し訳ありません

「Mac の故障傾向」のエントリはかなりのアクセスをいただいておりますので
可能な限り定期的に掲載していきたいと思います
(カテゴリー「故障傾向」を独立させました)

早速ですが...
梅雨が明け、気温の上昇とともに熱源=電源、CPU周りの不具合が増えております

まずはデスクトップ機種からです
やはり PowerMacG4 MDD がダントツです
残念ながら電源ユニットの修理価格が値上がりした事と
I型 ( M8787, 8689, 8573 )、II型 ( M8839, 8840, 8841 )が修理対象外になったので
かなり混乱しているのが現状です
現在メーカーで修理可能なのはIII型 ( M9145, 9309 ) のみとなりましたが
I〜III型とも搭載されている電源ユニットの品番は「661-2816」です
なのにI型、II型の故障品を Apple Store に持ち込むと
「パーツがありません」
という答えが返ってきます
正確には
「パーツはあるが、Apple の都合で修理致しておりません」
ということになるのですが....
あまり大きな声では言えないですが、先日I型を利用されている顧客が
電源故障ということで預かる事になりました
事情を説明したのですが、大変お世話になっている顧客なので
なんとかしようともがいてみました。それは、、、、

まず手持ちのIII型に顧客の故障電源ユニットを入れ換えメーカーに送ります
修理完了後、元の顧客のI型に電源ユニットを戻すという、荒っぽい手段を用いました
(つまり電源の取り外しを都合3回行い、梱包の出し入れは4回行いました)
6万3千円をご請求させていただきましたが
私共のコストはメーカー修理費用58590円+振込手数料+送料でしたので
今回のケースではこれだけの作業をしても利益は皆無でした
正直....キツかったです(ToT)

〜ここでの「I型」「II型」「III型」という表現は
 当店独自の表現ですので、Apple Store や他店で使われても意味が通じないと思います
 くれぐれもご注意を....

PMG4 MDD 以外では PMG4 QuickSilver も電源の故障が相変わらずの状況です
この機種は経年からくるドライブ類の故障、ロジックボードや CPU の故障も目立ちます
他では iMac G3, G4 のお問い合わせ、修理のお取り扱いもございますが
G3 についてはさすがに10年選手なので件数は減少傾向です
ただし iMac は大事に使われている、思い入れの強い顧客が多く
特殊な形状もあり、取り扱いにはかなりかなり気を使います

7月に入って目立つのは PowerMac G5, iMac G5 等の比較的新しい機種の
問い合わせが増えてきていることです
こちらはまだまだメーカー修理の対象となっておりますので
メーカーと当店の価格と内容でどちらで作業をさせるのか選択いただけます

ノート型の機種では PowerBook G3 Pismo, PowerBook G4 チタンが相変わらず目立ちます
特に Pismo はパーツの流通量が減ってきているのと
やはり黒い筐体の最後の PowerBook ということで
人気が衰えるどころか、値段が下がったことによるお手頃感か
中古品の品質の割に価格が高い印象があります
秋葉原でも品薄(というかほぼ扱われていない)状態で
ネットオークションではかなり高いなぁという印象があります
くれぐれも「つかまされちゃった」なんて事の無いように....
他では PowerBook G4 アルミ系が少し増えてきました
経年からかドライブ系の故障が多いです
iBook G3 (貝型、白 Dual USB どちらも)の扱いも多いのですが
中古価格と修理費を比較した場合、対費用効果という観点から
二の足を踏まれるお客様が多いようです

それでは、また

禁煙も早4か月!病気で6Kg減が今じゃ9Kg増、アレ〜??
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Mac の故障傾向 2008.5

ここ1、2ヶ月の傾向としては
やはり旧機種の修理のお問い合わせ、ご依頼が相変わらず多い状況です

・PowerBook G3
・PowerBook G4 Ti
・PowerMac G4

が特に目立っております
以下、機種別に故障の傾向をご紹介したいと思います

「PowerBook G3」
こちらは主に PowerBook G3 400 / 500、通称 Pismo ピズモのお問い合わせが多いのですが
起動しないという症状が多いようです
原因はほぼ3種類です
・ACアダプタを差し込む部分の基盤(ウチではI/Oボードと呼称してます)の故障
・CPUカード(ドーターカード)の故障
・ロジックボード(マザーボード)の故障
上記のいずれか、または複合故障が多いです
このうちCPUカードだけは、キーボードを外せば交換可能ですが
それ以外はすべて液晶部分を外さなければ、交換できないので作業が複雑になります

「PowerBook G4 Ti」
こちらは様々な故障、不具合が多いようです
故障の場合ですとやはり全く通電しないという症状が多く
上記 PBG3 と違い、パーツがモジュール化されていないので
たいていロジックボードの交換となってしまいます
不具合ですと、薄い筐体だけに、落下などにより
液晶のヒンジ部分が破損してしまったり、CDが出てこなくなった等という
致命的ではないが、使用上困る不具合、破損を抱えているユーザーが多いようです
さすがにドライブ類は独立したモジュールなので
HDDならば比較的短時間での修理が可能ですが
光学ドライブは専用のアダプタを用いないと現行の光学ドライブが流用できないので
ちょっと時間がかかってしまっていますし、費用も高くなってしまいます

「PowerMac G4」
PMG4 といえば MDD ですね
当 Blog でも何度もご紹介してきましたが
電源ユニットの故障は相変わらず多いです
故障の内容については過去のエントリ(カテゴリー「Mac のお仕事」)をご覧になってみてください
MDD は圧倒的に電源ユニットの故障が多いのですが
AGP, Gigabit Ether, Digital Audio は製造からかなり時間が経過しているせいか
電源以外にもドライブ類、ロジックボード、CPU、増設したボード類等々
特にどこが弱いということはなく、経年故障のようです

修理をご依頼いただくお客様に共通しているのは
Apple Store に持ち込んでみたら、もう修理できないと断られ
非公式にウチを紹介していただいた
というお客様が最近目立ってきております
Apple Store に足を向けられませんね....

それにしても今時の Mac ユーザーは
あまり Mac専門誌を買わないのでしょうか....
ちょっと残念です


私事ですが、体調はおかげさまで順調に回復してきております
アルコール、相当辛いもの以外は食事制限はありません
病気ついでに禁煙もしましたが、1ヶ月以上経ったせいか
見た目は元通り以上かもしれません....

残念ながらスポーツや激しい仕事はドクターストップがかかっており
まだまだ禁止中なので、これが何より辛いですね
運動ができないので、上半身だけ日に焼いて、この時期にしては焼けてます
半病人なんで少しでも焼いて健康な人ぶってます

ということで食事はほぼ元通りで運動は出来ない、しかも禁煙で食い物がおいしい
そう....太るしかありません...(ToT)

ALab.ではPM G3, G4 AGP, Cube, PB G3 以前の機種も修理しております!
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Mac の故障傾向

久々のエントリがこんな話題しかなくて恐縮だが
どうも PowerMac G4 MDD は電源(パワーサプライ)がよろしくない
あいかわらずのペースで修理の扱いがある

その証拠にパワーサプライのメーカー在庫が切れている(07.11.1現在)
これで私共が確認しただけで4度目の在庫切れだ

ここまでくるともう完全にリコールなのではないだろうか?
尋常ではない数の MDD の電源が壊れているということになる
しかもこれだけハイペースで故障しているにもかかわらず
何故在庫切れが4回も起きるのだろうか?
PMG4 MDD があとどれくらいの期間 Apple がサポートし続けるのかは不明だが
おそらく現状のままの修理扱いで、数年後にはサポートが終了するものと思われる
こんなサポートでいいのだろうか?
Apple からすれば本来400Wの電源を搭載し販売したにもかかわらず
ユーザー側の苦情から360Wに仕様変更したのだから故障頻発の原因は
Apple ではなくユーザー側にある、つまりは自業自得ということなのだろうか?
それならそれで、きちんとホームページでこういう症状が多発しているということを
メーカーとしてアナウンスするのが筋だと思うのだが
私は一度もそのような案内を見たことも聞いたこともない

誤解を恐れずに書けば
もう Apple は OS 9 をサポートしていない
OS X Leopard 10.5 ではとうとう OS 9 = Classic 環境すら使用できなくなってしまった
Apple としては OS 9 が利用できる Mac をサポートしたくないのが本音なのだろう
現在 OS 9 起動, Classic 起動可能な機種で Apple が修理している機種は以下になる
「Desktop」
*PowerMac G4 QuickSilver 2002 ( M8666,8667, 8705 )いわゆる後期型で前期型 2001 は対象外
PowerMac G4 MDD 全機種
PowerMac G5 全機種
*iMac G3 2001 Summer以降 M8490, 8492, 8510, 8546, 8554, 8582
iMac G4 全機種
iMac G5 全機種
eMac 全機種
Mac mini G4 全機種

「Note book」
*iBook G3 600Mhz~( M8600, 8603, 8860, 8861, 8862, 8758, 9009, 9018 )
iBook G4 全機種
PowerBook G4 チタン DVI モデル以降 VGA モデルは対象外
PowerBook G4 アルミ 全機種

上記の初期モデルはそろそろ危ないらしい
*が付いているモデルは近いうちにサポート対象外になるとの噂もある(あくまで噂です...)

該当機種を利用されているユーザーは「その時」に備えておいたほうがいいのかもしれない....

ALab.ではPM G3, G4 AGP, Cube, PB G3 以前の機種もまだまだ修理可能ですからね!
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