iMac の故障傾向 その1

前回 iMac の故障傾向については
アウトラインしか書けなかったので
ちょっと詳しく書いてみたいと思います
この記事を書きはじめて気づいたのですが
iMac は弊社の創業と同じ 1998 年に発売され
G3, G4, G5 と進化し、Mac としては最初に Intel CPU 化された機種でした
Intel 化してからは Core Duo, Core 2 Duo と進化し
現在は全て Core i5 / i7 へ移行しました
拡張性は皆無ですが、コストパフォーマンスは抜群です

iMac が発表されたのは 1998.5 (発売 1998.8)のことでした
ALab. の開業が 1998.6 なので iMac の歴史= ALab.の歴史とも言えますかね(笑)

一度に全世代の iMac のご紹介は無理ですので
3回に分けてエントリしたいと思います
それではさっそく、、、


初代・1998.8〜
初代は G3 CPU 233Mhz、15インチブラウン管仕様でした
従来の一体型パソコンとは一線を画すデザインでした
rev.A* と rev.B は一色(ボンダイブルー)、ワングレードの展開でした

 *rev. :リビジョンと読む。バージョンよりも細かいアップデートを指す事が多い
 リビジョンアップは小規模なアップデートと一般的に解釈されている

爆発的な人気もあり rev.C からはおなじみのキャンディカラー*の5色展開となり
rev.C / 266Mhz, rev.D / 333Mhz と性能が向上しました
(ただし 唯一とも言える拡張スロットであるメザニンスロットが
rev.B のロットの一部からはオミットされてしまいました)
それまでの Mac のインターフェースといえば SCSI:スカジーが標準でしたが
あっさり廃止し USB オンリーになったのも衝撃的でした
発売当初は USB 周辺機器が皆無で、iMac のバカ売れにより
プリンタをはじめ各種周辺機器の USB 化が一気に進みました

分解した経験のある方はご存知だと思いますが
この機種はノートパソコンの本体部分に
プラウン管が載せられているような構造でした
なのでメモリの増設でも分解し、CPUカードの表裏に2枚のメモリを装着する構造でした
CPU が外せる構造でしたのでサードパーティ製の高速な CPU に換装可能でした
また rev.A, B は前述のメザニンスロットがありましたので
iMac では唯一 SCSI、Firewire、RAID などの様々な拡張が可能でした

*キャンディカラーとは
タンジェリン(オレンジ)
グレープ(紫)
ライム(緑)
ストロベリー(ピンク)
ブルーベリー(青緑)
の5色でした
iMac は人気のあった機種でしたが
色によって売れ行きにムラがあり、不人気色は不良在庫になり
モデルチェンジの際に、旧モデルの不人気色は叩き売りされてました

第2世代 iMac DV・1999.10〜
G3 / ブラウン管という組み合わせは踏襲されましたが
メモリがデスクトップ機タイプの PC133 規格に変更され最大1GBまで搭載可能となりました
(初代はノートパソコン用の SODIMM で 512MB MAX)
ユーザーが増設しやすい構造に変更されました
CPU は G3 350Mhz から最終モデルでは 700Mhz まで進化しました
一部の廉価版を除き Firewire が搭載され拡張性が上がりました
またスピーカーは Harman が奢られ、廉価なパソコンにしては
音質が高く、音楽や映画の視聴に耐えられるレベルになりました
iSub というウーハーを接続するとかなり迫力のある再生が可能でした
iSub は Intel Mac では使用不可なのでいまだにファンが多いようです

 初代に比べると性能が上がり、デザイン事務所などでは
 重い作業は PowerMac 側で行い、簡単な作業は iMac で済ませる
 という棲み分け?使い分け?をされるユーザーが増えてきました
 まぁ単純に iMac が安いという経済的理由もあったようですが
 PowerMac G3(ベージュ)までは
 安価なデスクトップ型 PM7x00, DTxxx と
 拡張性の高いタワー型 PM8x00 / 9x00, MTxxx
 というグレードがあり選択肢があったのですが
 PMG3 B&W からは単一筐体になったいう背景もあったようです

冷却ファンが無くなり、とても静かなパソコンでした
筐体カラーは当初5色のキャンディカラーでしたがモデルチェンジで
インディゴ(濃い青)、ルビー(濃い赤)、セイジ(微妙な緑)
グラファイト(灰色)、スノウ(白)
フラワーパワー(サイケな花柄!)、ブルーダルメシアン(青いドット柄!)
(↑この2モデルだけは凄まじいデザインでした、、、)
と試行錯誤というか、迷走というか、、、
今思うと Apple らしい展開でしたね

今回は第2世代までにします

「故障傾向」

初代・第2世代はブラウン管一体型モデルという事で
どうしても消費電力が高く、トランス系が消耗してしまいます
アジア製のあまり品質の高くないパーツが用いられていたようで
初期不良も多かったと記憶しております
症状としては起動(通電)がしづらくなり
症状の出始めの頃はスイッチONで2、3回に1回程度は起動していたものが
徐々に起動する回数が減り、最終的には全く起動しなくなってしまいます
トランスの消耗なのですが、この世代の iMac の場合
トランス部分の基板のことを「アナログボード」と呼称しております
物理的に交換は可能なのですが、残念ながらトラブルが多発し
アナログボードの交換サービスは現在は行っておりません
ロジック、CPU、光学ドライブ、HDD の交換サービスは行っております

故障の兆候としては起動音(ジャーン)がした後に
小さく「ブ〜ン」と通電する音がするのですが
その「ブ〜ン」が徐々に大きなり「ブォン」「ブォ〜〜ン」と鳴りはじめたら
トランスがヘタってきている可能性があります
ある日突然起動しなくなることも多々あるようです
既に製造から10年以上経過している機械なので
どんなに大事に使っていても、部品の消耗は避けられません
特に第2世代は内部にファンが無く、空気の自然対流による冷却なので
iMac 上部の「空気穴」に紙を1枚置いただけで廃熱不能になりますので
気温の高い時期や iMac の周囲の環境にも注意したほうがよろしいようです

初代にも言える事ですが HDD 換装の際は HDD の仕様に注意が必要です
発熱量、消費電力の低い HDD を推奨しておりました
まぁ今や 3.5inch 5400rpm IDE 規格の HDD なんて製造されておりませんがね、、、
現在は SSD や 2.5inch HDD で対処いたしております

光学ドライブがスロットインになりメディアを直接出し入れするんですが
メディアを排出する力が弱まってしまっている個体が目立ちます
排出しようと操作すると「カチャ、ウィ〜ン、ウィ〜ン」と排出しようとするものの
排出しきれずにまた読み込んでしまいます、また出そうとしてもそれの繰り返しです
最初の頃はわずかに(1、2mmくらい)メディアが出てくるので
それを強引に引っ張りだすこともできるのですが
劣化してくると「ウィ〜ン」だけで全く出てこないので
ユーザーはどうしようもありません
本体は廃棄したいが、大事なメディアだけでも取り出して欲しいという
ご依頼があったりします


故障傾向を書いているつもりでしたが、なんか、、、
思い出日記みたいな内容になってしまいました
今回は初代、第2世代ということで
この時期の iMac を触った事が無い方もいらっしゃると思いますが
「まぁこんな時代もあったのか」と参考程度にしていただければ幸いです
ここまでお付き合いいただきありがとうございました

→ iMac 故障傾向 その2へ

→ iMac 故障傾向 その3へ

それではまた次回、またこの場所で....

人気blogランキング

Comments

Post a Comment








Track back URL

http://alab.tblog.jp/trackback/276989

Trackbacks

Go to top of page