Macの故障傾向 2018.7

練馬は暑いです、いや、熱いです
気温38.8度、体温を超えてます
埼玉県・熊谷市では41.1度を観測
国内歴代最高気温を更新しました

創業20周年!とか書いてる暇があったら
ちょっとは Mac のことを書きなさいよ!
というお叱りをいただきました
申し訳ございません、反省しております…<(_ _)>
故障傾向をエントリーさせていただきます
なんと更新は、、、3年ぶり、、、
それでは早速

やはり修理依頼は iMac が中心です
MacBook Pro が続き
Mac mini、MacBook Air、Mac Pro(旧型)は僅差というところでしょうか
私共の得意分野である旧世代の
PowerMac、PowerBook 系のご相談もコンスタントにございます

iMac の故障傾向について掘り下げてみます

初代ブラウン管 iMacG3、大福 iMacG4
白樹脂筐体 iMacG5 / Intel 初代モデル世代の
修理需要はさすがに落ち着いており
年に数件レベルの扱いとなっています

ブラウン管モデルは1998〜2003年の販売でしたので
ほぼ「コレクターズアイテム」状態となっています
iMacG4 は専用スピーカー*が充実しており
音楽再生用途での根強い需要があります
G4/G5 世代はクラシック環境を必要とされる層にとっては
マストなので僅かながらも修理需要はございます

 *ハーマン・カードン製で登場から15年が越えましたが
  今も音質の評価は高く、単体使用できる改造も人気です

やはり修理需要の中心は光学ドライブが内蔵されている
アルミ筐体の以下のモデルとなります
現行の薄型光学ドライブ無しモデルのご相談も増えてきましたが
まだ正規修理の対象機種ということもあり、私共ではまだ少数派です

(1)背面樹脂 Mid 2007〜Early 2009 20 / 24-inch
(2)背面アルミ Late 2009〜Late 2011 21.5 / 27-inch

の2世代がございますが、
修理需要の中心は(2)世代です
(1)世代は経年が10年を越える機種が増えたこともあり
修理需要が減ってきております

この世代の iMac ユーザー層は
現在ではプロユースの比率が高い印象です
販売当時はファミリー層の需要も高かったのですが
経年とともに、いわゆる「パソコン離れ」が進んだこともあってか
ライトユーザーは iPhone や iPad への移行と
パソコン派でも MacBook =ラップトップへの移行が進んだようです
プロユーザーは画面の大きさ、メモリ増設可(27-inchのみ)という
仕様上の利点もあって 27-inch の比率が高いです

この世代の iMac は既に Apple のサポートが完了しており
業務でヘビーユースされた個体の修理ニーズが高まっていますが
経年の進んだ iMac の弱点は「ビデオカード」です
筐体の大きかった PowerMac / MacPro は PCI 規格のビデオカードなので
流用が可能でした(条件によっては Win 用も流用可)
種類も豊富なので価格に幅があります
中古品の流通もあるので、条件によっては安価なビデオカードが利用可です
ところが iMac は専用規格なので
ネットオークション・中古店等で iMac専用のビデオカード単品は
なかなかお目にかかれません
iMac のビデオカード修理を行っているショップ・企業がありますが
大陸系の企業が多くトラブルが多発しているとも言われています

経年の進んだ Mac を何故修理してまで使い続けなければならないのか?
その最たる理由は
「ソフトウエアを借りたくない」
からです
かつてソフトウエアは「購入」できました
(Adobe CS6 パッケージは2014年に販売完了)
つまり買取り・永久ライセンスだったのです
機械もソフトウエアも「資産」扱いだったのですが
現代に於いては主要ソフトは
サブスクリプション(レンタル)扱いのみとなり
Adobe の場合、年額64,540円となっています

Adobe CS6 以前の購入者はバージョン適合の関係上
最新の macos は利用できません
つまり旧世代の Mac 環境を維持しなければならないのです
条件によっては10年選手の Mac を使用しなければならないのです

修理すべきか、環境を更新すべきか?
ソフトを優先し旧機械の修理に投資し続けるのは不安です
ソフトをレンタルし Mac を更新するのは大きな投資と同時に
新環境の慣熟に時間を要するという不安もあります
やはりこのご時勢、投資には慎重にならざるを得ません
悩ましいです


実は「特別な PowerBook」を修理させていただく機会があり
ご紹介したいと思っているのですが、長文になったので
今回の故障傾向はここまでにさせていただきます

よろしければ 過去の故障傾向 もご参照ください
それではまた次回、またこの場所で

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