MacBook SSD 換装例

1/28「MacのSSD換装」にてご紹介した SSD 化ですが
今回は二例目として MacBook をご紹介したいと思います

前回ご紹介した iMac SSD 換装例 は比較的新しいモデルの
デスクトップ機種でしたので
今回はもう少し古いノート機種ということで MacBook をチョイスしました

 未だに Classic 需要のある PowerBook G3 / G4 も候補だったのですが
 この世代ですと S-ATA 規格ではなく ATA ( IDE ) となってしまうので
 MacBook を優先しました
 PowerBook G3 / G4 での換装例も近々ご紹介したいと思います

実験用の手頃な MacBook が無かったので
社内に転がってるパーツを組み上げ SSD もちょっと古めの機種を選びました

今回 SSD 換装を試した MacBook は
MA700J/A Late 2006 モデル
Core 2 Duo 2.0Ghz / Mem 3GB
です
バラバラのパーツを組み上げたので正確には MA700J/A 相当ですね
ロジックボードは間違いなく MA700J/A でしたが、それ以外は不明です...orz

SSD もちょっと古めの Intel X25-V SSDSA2M040G2 という
2010年初頭に発売された 40GB の旧世代のモデルです
OS は前回同様 10.7 Lion をインストールしました

やはり効果が高いと言われる OS の起動時間の短縮はこの機種でも絶大でした
弊社では主に経理用に MA700J/A とほぼ同スペックの
MacBook 2.1Ghz Early 2008 MB402J/A / 3GB 500HB HDD
を使用しております
アプリのしがらみがあり OS は 10.6.8 をいまだに使用しております
当 MacBook の起動時間は約1分ほどかかっておりますが
今回試した MA700J/A + SSD では起動時間が約25秒に短縮されました
OS をインストールしてから数年が経過した HDD 搭載機と
クリーンインストールしたばかりの SSD 搭載機とでは単純比較はできませんが
起動時間が半分程度に短縮されていると判断してよろしいかと思います
HDD と比較した場合、消費電力や発熱量も下がりますので
バッテリー駆動時間の延長も期待できそうです
こちらは測定しておりませんので具体的な数字を提示できませんが
SSD 換装はデスクトップ機以上にメリットがあると思います
個人的な感想になりますが MacBook HDD を使用しているユーザーとしては
SSD 換装効果はかなり大きく感じます

MacBook は製造から3〜7年が経過した機械です
発売当時は 10.4,〜10.6 が付属しておりましたが
以下のとおり新しい世代の OS までアップデート可能です

 Core Duo CPU モデルは 10.6 Snow Leopard まで
 Core 2 Duo モデルは 10.7 Lion まで
 Late 2008 アルミ筐体以降のモデルは現行の 10.8 Mountain Lion が使用可能

「ご注意」
皆様重々ご承知のことと思いますが....
SSD 換装は弊社の有償メニューとして行わせていただいておりますが
換装に関する手法や技術的なご質問には回答致しかねます

当ブログをご覧になり、ユーザー自身が換装作業を行い
Mac や SSD に損害が生じた場合、弊社は一切の責を負いません

記載されている Mac と SSD の組み合わせにて
正常に動作する保証は致しかねます

相性問題等を含め作業時に生じたあらゆる不利益に対し弊社は一切の責を負いません

1/24「Mac の改造と保証」にてご案内致しましたとおり
改造を施した場合のメーカー保証・サポートの失効にも十分ご注意下さい

上記の体感速度は私感です。ソフトウエア等で計測した数値ではありませんので
効果は個人差がありますことを予めご了承下さい

追記
MacBook というモデルは MacBook Air に役目を譲り既に絶版です
OS 10.7 Lion の発売時(2011.7)に販売が終了しました
当時は手頃な価格(最安時は89,800円?)で販売されていたので
販売数も多く、現存数は多いようです
ただし下記の通り弱点があるので、中古流通量は激減しております
今回試したモデルは7年も前のモデルですが
MacBook についてはやや複雑な経緯があったので整理してみました

・2006.5 白 / 黒の樹脂筐体*、CPU は Core Duo 1.83-2.0Ghz でデビュー
・2006.11 早くも CPU を Core 2 Duo にアップデート ←MA700J/Aはこの世代
・2007.5, 2007.11 アップデート
・2008.2 MacBook Pro 並みのアルミ筐体となるフルモデルチェンジ
 筐体カラーは単色 Firewire がオミット
・2008.8 元の樹脂筐体に戻る 人気の黒筐体は復活せず Firewire 復活
・2009.1 アップデート
・2009.9 樹脂ユニボディにフルモデルチェンジ Firewire はオミット
・2010.5 Core2 Duo 2.4Ghz にアップデートされ 2011.7 に販売終了

*樹脂筐体=ポリカーボネイトボディ

初期モデルは電源が突然落ちてしまったり、パームレスト部分が変色しやすいなどの
トラブルが多発しておりました。またパームレストの縁部分の強度、耐久性が低く
数年の使用で割れてしまう例が多発しました
現在中古で流通している MacBook は前述の割れやヒビがあったり
アプリを起動すると冷却ファンが高回転(暴走)する個体が多いようです
またキートップやトラックパッドがテカっている等の使用感が目立ちます
樹脂筐体ということでフレームが歪んでしまっている個体も散見されます
徐々に Apple のサポート外となりつつあり
弊社での修理相談が増えている機種の一つです

MA700J/A は元々付属していた OS は 10.4 Tiger でしたが
SSD 換装によって 10.6 Snow Leopard や 10.7 Lion, 10.8 M.Lion も
使用可能なレベルに高速化されます
ネット利用、メール、音楽再生、DVD 鑑賞レベルであれば十分でしょう
iPhone や iPad を使用しているユーザーにはオススメの改造です

それではまた次回、またこの場所で

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