故障傾向 2010.6

故障傾向です
あいかわらず PowerMac G4 MDD(以下 MDD)が目立つのですが
6月は PowerMac G5(以下 PM G5)の修理、お問い合わせが多かったです
正確な統計はとっておりませんが、おそらく1ヶ月間としては
過去最多数の修理件数だったと思われます
実は社内は PM G5 だらけです

皆様ご存知の通り MDD と PM G5 はある期間併売されておりました
なので MDD の後期モデルと PM G5 の初期モデルは
ほぼ同じ経年数です
ところがこの両機種、故障箇所(というか弱点?)が大きく異なります
MDD は電源ユニットの故障が中心ですが
PM G5 は電源ユニットの故障もあるものの
CPU、ロジックボードが原因の場合もあります

PM G5 はこまめにモデルチェンジしていたせいか
カタログモデルが14種存在しました
(ちなみに MDD は8種)
搭載メモリは2種類(DDR と DDR2)
メモリの搭載枚数が4枚のモデルと8枚のモデルが存在しました
CPU は シングル、デュアル、デュアルコア、クアッドが存在しました
拡張スロットも PCI, PCI-X, PCIe と進化しました

つまり何が言いたいかと言うと…
14種でもパーツの種類が多岐にわたり
修理パーツの確保がとても大変なんです

例えば…PM G5 には 2.0Ghz Dual CPU モデルが4種類存在します
M9032J/A, M9455J/A, M9747J/A, M9590J/A
このうち最後の M9590J/A は デュアルコアモデルなので
他の3機種とはあまり互換性がありませんが
M9032J/A, M9455J/A, M9747J/A はメモリなどは同じ規格で
標準搭載されていた HDD 容量がいずれも 160GB でしたので
ユーザーは見分けにくいのです
正直我々も判断を誤ることがありますし
業者によっては区別せずに販売しているくらいです

ところがロジックやCPUを修理する状況ともなれば
厳密に判別して、固有のパーツを用意しなければなりません
このような理由もあり、PM G5 は修理が高価になりやすいのと
なによりパーツの確保=修理に時間がかかってしまう傾向にあります

現在複数台の PM G5 をお預かりしておりますが
修理にお時間がかかっており、大変ご迷惑をお掛け致しております
お詫び致しますとともに、修理パーツの確保に努めております事を
この場を借りてご報告させていただきます
大変申し訳ございませんが、もう少々お時間をください
お詫び申し上げます

最後になりますが
PowerMac G4 MDD モデルの
電源故障は即時対応ができるよう
電源ユニット(=パワーサプライ)を可能な限り在庫するようにしております
若干ではありますが、現在は在庫できております
お持ち込み、出張での修理の場合、1時間程度で作業が完了致します
緊急、お急ぎの方はご相談ください

それではまた次回、またこの場所で....

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