最後の1台

先日 PMG4 Cube の修理を宅配での扱いを中止するとのご案内をさせていただきました
現在お客様から Cube をお預かりさせていただいおります案件に関しましては
最後まで責任を持って修理させていただきます
誤解を招くような表現をしてしまい申し訳ございませんでした

とても不安にさせてしまったようで、早速Blogを見られてお問い合わせをいただきましたが
お電話でお伝えした通り、今後の宅配扱いの修理を中止したのであって
既に私共に送っていただいている分に関しましては確実に修理させていただきます
できうる限り慎重に、細心の注意を払い作業を進めさせていただきます
先日ご紹介したトラブルは配送中の事故も要因の1つでしたので
梱包にも万全を期して厳重にお送りさせていただきます

このような状況ですので、少し時間はかかってしまいます
さらに最後の1台なので修理費用はちょっとだけがんばらせていただきたいと思います
どうかよろしくお願い致します

誠に申し訳ございません

先ほど Cube の故障のお問い合わせがありましたが遠方の方だったのでお断りせざるをえませんでした
寂しい声で「諦めるしかないですね....」と仰った言葉が今も耳に残っております
誠に申し訳ございません、私も残念でなりません
人気blogランキング に参加してます<(_ _)>

特定機種の修理について

・PMG4 Cube の全モデル(BTOも含む)
・iMac G3(ブラウン管一体型タイプ)の全モデル、G4,G5,intel を除く

上記の機種につきましてはまだまだ修理を行っておりますが
故障状態、お取り引き条件によっては、残念ながら修理をお断りせざるをえない
状況になりましたことをご案内させていただきます

まず PMG4 Cube についてですが
現状としては修理パーツはなんとか入手できておりますので
どのような故障状態でも修理は可能です
しかし、遠方のお客様より修理をご依頼いただいた際に
配送中の事故を主因としたトラブルが発生し
お客様、弊社ともに不利益を被る例が起きてしまいました
過去こういった例は無かったのですが、製造より間もなく8年が経過する機種であることと
当時の Apple 純正モニタ*が Mac 本体より電源を供給を受けるモデルということもあり
いくら修理が可能な状況でも結果的にトラブルになってしまうようでは
当社としても修理の継続は断念せざるをえません
苦渋の決断ですが、お持ち込み、出張のみでのサポートとさせていただきます
よってお近くの方でも宅配便でのお取り引きは中止とさせていただきます

次に iMac G3 ですが
こちらもパーツの流通は潤沢なので、どのような故障にも対応可能です
この機種は故障原因として最も多いのが電源部分のトランスが消耗し
起動できなくなる(通電しなくなる)状態です
iMac G3 の場合、電源部分だけの交換はかなり難しく
電源部分の基盤(通称アナログボード)丸ごとの交換で対処して参りましたが
中古品での交換となると、保証期間の設定が困難な状況です
よってアナログボードの交換は新品パーツの入手ができない限り無期限停止とさせていただきます
HDD、ロジックボード、光学ドライブ、メモリ、Air Mac などの修理、増設はまだまだお受け致しております
宅配便でのお取り引きも可能です

*PM G4 Cube のところで触れた Apple 純正のモニターについてですが
当時の純正モニターは15〜23インチの液晶と17インチのブラウン管が販売されていました
これらのモニターのデザインは Apple モニター史上最高との評価の声があり、未だに人気が高いですが
その接続方法に問題が潜んでいました
ご存知の通りこの時代のモニターは「ADC」というApple 独自のコネクタを採用しておりました
「ADC」とは Apple Display Connector の略で
Mac と モニターを1本のケーブルでスッキリ接続するためのコネクタ規格のことです
ADC の特色として「映像信号」に加え「モニター用の電源」と「USB信号」が
1本のケーブルにまとめられていることが挙げられます
つまりモニター用の電源が Mac 本体より供給されることになるのです

 ちなみに現行のApple のモニターはそれぞれが独立したコネクタとなり
 電源はモニター側で確保する一般的な形態に戻りました
 Windows機にも利用可能な普通の規格になった訳です、でもデザインは....

そんな訳でMac 本体側の電源ユニットの負担はかなり大きかったようで
電源がそこそこ強いデスクトップ型の PMG4 はまだしも電源に余裕の無い Cube は
発売当時も相当数のトラブルが起きていました
特に 17" CRT との組み合わせは最悪どころか極悪でした
液晶よりブラウン管のほうが消費電力が高いことはご承知のとおりです
発売と同時に多方面から電力キャパオーバーではないかとの懸念が囁かれておりました
案の定 Cube は電源の故障が多発、起動スイッチの不具合、モールドライン問題とあわせ
そのキュートな外見とは裏腹に我々販売側には扱いにくい機種でしたし
未だにお客様の Cube のお取り扱いにはかなり気を使います
当時も今も不具合を抱えながら利用されているユーザーはかなり多いようです
今回 Cube の修理でトラブルになった例もご多分に漏れずこの組み合わせ(Cube+17" CRT)
でした
宅配便でモニターを送っていただくことができず、モニターとの相性を確認できませんでした
そんな経緯もあり今回の修理中止の決断に至りました。まさに苦渋の決断です

私どもはパーツが入手できる限り、どんなに旧い機種でもサポートしていきたいと思っておりますが
お客様にとっても弊社にとっても不利益になるようなサポートでは意味が無くなってしまいますので
今回のように修理に条件や制限を設けざるをえません
該当機種の修理を考えていらっしゃったユーザーの皆様には誠に申し訳なく思っております
私共も非常に残念でなりません
誠に申し訳ございません

旧い機種を修理いただく場合、どうか修理期間はかなり長くなると思っていただければ....
人気blogランキング に参加してます<(_ _)>

Go to top of page