MDD ATX 電源ユニット 流用

以前 PowerMac G4 MDD (以下 MDD)の電源ユニット故障に対し
ATX 電源を流用する件についてコメントをいただきました
遅くなりましたが弊社としての考え方をエントリさせていただきます

市販されている一般的な ATX 電源ユニットの形状は
MDD のそれとは違い、より立方体に近い形状です
そのままでは MDD 内部に設置できませんので
外部に設置することになります

また MDD にて ADC 接続の Apple 純正モニターを利用している場合
ATX 電源に換装してしまうとそのままでは利用できなくなってしまうので
純正の DVI-ADC アダプタ(定価 11,340yen )が必要になります
この場合、純正モニターの特徴であるモニターからの起動は不可能になります
(モニターの起動ボタンを押しても LED ランプが光るだけで、起動しないようです)

細かい部分では MDD の Firewire ポートからバスパワー出力が失われるので
外付け Firewire 2.5 inch HDD など、バスパワー駆動機器が使用不可になります

ショップとしては最も重要な部分になるのですが
ATX 電源と MDD を接続するためには
接続する部分のコネクタは手作りとなります
(需要の規模からすると大量生産は出来ませんので、おそらく手作りになるでしょう)
つまり皆様と同様、部品は手作りとなりますので
販売するとなれば弊社が「あらゆる責任」を負うことになります
私は法律に明るくありませんが万一の場合は PL 法に抵触することになるでしょうし
損害賠償も相応なものになると予想されます
何よりショップとしての信用を失ってしまいます

整理します

デメリット
・電源ユニットが外付けとなる
・ADC 接続の Apple Display がそのままでは使用できない
・バスパワー Firewire HDD が使用できない
・手作り品のため信頼性が下がる、自己責任

メリット
・安価
・冷却効率が高い
・条件によっては動作音が下がる

以上弊社の見解としては
ADC モニタを利用しておらず、外見をあまり気にせず
腕に自信がある方はトライしてみてもよいかもしれません
保証のことを考慮致しますと、自作品の販売は難しい状況です

なお ATX 電源に関しては専門外ですので
ご質問いただいても回答はいたしかねますのでご遠慮ください
最後になりましたが、コメントいただきありがとうございました

それではまた次回、またこの場所で....

"旧機種の修理について"エントリーの予定でしたが、MDD 電源の件が先になってしまいました
もうしばらくお待ちください、申し訳ありません。
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