SSD とは?

暦の上では霜が降り、冬が立ちました
明け方の吐息が白くなりはじめた練馬です

ここのところ SSD のエントリーが増えておりますが
今回は少し掘り下げてみたいと思います

自民政権となってからの急激な円安(1ドル+20円程度)で
輸入品である SSD の小売価格が上昇した時期もありましたが
ここ最近は為替相場の落ち着きと量産効果もあってか
順調に小売価格がこなれてきております
また以前は高嶺の花だった500GB以上の
(SSD としては)大容量の製品も出揃いつつあります

パソコン本体を見てもカタログモデルにおいても
SSD 標準搭載モデルが一般的になってきました
Apple では HDD の上位モデルにおいて
CTO オプションで SSD を選択可能となっておりますし
MacBook Air、MacBook Pro Retina に関しては
全て SSD(Apple はフラッシュストレージと呼称)が採用されています

徐々に一般ユーザーに浸透しつつある SSD ですが
「SSD という言葉は聞いたことがある」や
「SSD が高性能なものであることは知っている」など
具体的にどのようなもので、自分の Mac にどう活用できるかなど
まだまだ「SSD とは何ぞや?」というユーザーが多いのも事実です
以下、ヘビーユーザーの方は読飛ばして下さい

SSD = Solid State Drive、ソリートステートドライブ
文字通り半導体素子メモリを用いた記憶媒体のことです

HDD との相違点は、記憶されている媒体そのものが
ディスク(円盤)形状ではないので HDD のような回転体が無く
読み出し、書き込み速度(=アクセス速度)が速く
物理的に稼働するパーツが無いので消費電力も低く
動作音もしませんし、発熱量が低めです
また衝撃や振動に対して強い構造になっております

良いこと尽くめのようですが、美しいバラにはトゲがあるように
SSD にも欠点があります

(価格)
上記の通り、順調に価格はこなれてきてはいるものの
HDD と比較した場合、容量あたりの単価がまだまだ割高です

(用途・寿命)
メモリを使った媒体ですので書き換え回数に制限があります
頻繁に書き換えが発生するサーバー機への利用には不向きです
サーバーではなくパソコンでの一般的な利用方法であれば
寿命はあまり気にしなくてよいでしょう
一般論として機械としての寿命は HDD よりも長いので
パソコン本体の寿命よりも長いと思われます
あくまでサーバーとして利用した場合の寿命が短くなるという意味です

(データ復旧)
万一の故障*の場合、データ復旧率はかなり低くなります
現在データ復旧会社で採用されている機材は HDD に特化したものですので
SSD の復旧は原則として不可能です

*ここでの「故障」とは、メモリの破損を指します
システムがクラッシュしただけであればデータの救出は可能です

SSD のご説明は以上です

SSD は魅力的な記録媒体ですが、まだ容量が少なく
HDD との併用が理想的です
次回は Mac での SSD + HDD システム構築の具体例について
エントリさせていただきます

Apple は SSD / HDD の利点を併せ持ったドライブとして
フュージョンドライブなるドライブを販売しております
フュージョンドライブについてもご説明させていただく予定です

それではまた次回、またこの場所で

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